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2010年2月28日 (日)

新潮文庫 野火 大岡昇平著を読んで

新潮文庫 野火 大岡昇平著を読んで
 東京新聞の岳人2006年11月号をバックナンバーで昨年入手。本から学ぶ生きる勇気と知恵のページで、この『野火』が紹介されていた。『野火』含め何冊か紹介されていたが、『戦争文学の最高峰』と批評されていたことから、本書を最初に選んだ。紹介された本の中で、一番薄くて安いからではない。
 本書については、格調高い素晴らしい批評がアマゾンなどにもあり、私の批評はそれらに比べレベルが低いと思うが、そんなことを気にしていては何も書けない。

 実は、本書には、サバイバル生活とか生き抜く知恵のようなものを期待していた。しかし、この点については少々的がはずれた。主人公は、力強く生き抜こうと言うよりむしろ”何となくに生き残った”近いようなものを感じた。
 有名らしい、人肉を食べた蛭を食べたについては、それぞれ次のように感じた。
 先ず、人肉を食べたについては、昨年ナショナルジオグラフィックで、「アンデス山中の70日」(墜落からの生還の実話)のドキュメンタリー番組で、生き残る為に人肉を食べた話があり、かなりの衝撃を受けていたので、戦争中ならありうるだろうと思った。
 次に蛭を食べたについては、親戚で兵士として東南アジアのどこかの島で戦った方がいて、この人の話を間接的に聞いていたこともあり、戦争中ならありうるだろうと思った。親戚の話とは、『食べ物がなく、やっと捕まえた1匹の虫を仲間で分けて食べた』。野火より厳しい。

 私が『野火』を読んで最も衝撃を受けたのは、人肉や蛭の話より、食べ物がないので病院を追い出されるところである。本当に悲惨なこととは、このようなAがないような直接的な話ではなく、AがないからBが出来ないようなことだと思った。著者は、兵士として第二次世界大戦を経験している。経験がこのようなことを書かせたのだと思う。

 尚、本書の初版は昭和29年。難しい表現が多く、また読めない漢字、例えば玉蜀黍(最初は仮名なし2回目で仮名があった)もあり私には読み難い本であった。※玉蜀黍はトウモロコシ。この点は、私が殆ど文学的な小説を読まない為だと思う。

 ページ数は170ページ程度。小説を普段読まない人にも無理なく読める量でもあり、一度は読んでおきたい小説だと思う。

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