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2010年4月 8日 (木)

登山用の水筒選び 単独行に適した水筒は?

グループ(パーティー)で登山する場合は、水係が2L程度のポリタンクを複数持つようなことをするようだが、単独行は1人で持てるものが全てである。必要な量、特に熱中症にならない為に必要量を計算して用意すべきである。
 計算方法については、単独行の遭難対策 その7 熱中症対策
http://dougunogu.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-02df.html
のブログで記した。

 写真の水筒は、よく登山関連書籍にある『2Lは持ちたい』の話から過去余り考えずに購入したものである。
写真左からペットボトル280ml、その下がペットボトル500ml、サーモス山専800ml、プラティパス1L、浄水器付属のペチャンコ水筒2L、SIGGの1L、右の上がポリタンク500ml、その下がポリタンク1.5L。

Photo

 結論から言えば、純粋に単独行向きの水筒は無い。私の場合、行く季節、期間、場所によって組み合わせ利用しているのが現実である。

【1.保有の水筒の解説】
1.ペットボトル
 ペットボトルの水は、ブランドによって希に妙な味(薬っぽい)がすることがあり、現地でお気に入りのブランドが手に入らない場合もある。そんなことから、私は、ペットボトルを水筒代わりに現地調達することはない。
 ペットボトルは、繰り返し利用を前提にしていない作りであるが、実際繰り返し使って見ると結構持つ。軽く、最悪処分も出来るのでメリットはある。勿論、思いっきり倒れこんだら破裂する可能性は否定できない。
 繰り返し利用する場合は、水のペットボトルを利用したい。お茶のペットボトルに水を入れると臭いが付く。280ml入りは、あるようでないサイズなので繰り返し利用の代表になっている。尤も登山で使うことはなく、自転車で2~3時間走る場合などに限定している。

2.ペチャンコ水筒
 浄水器付属のペチャンコ水筒は、プラティパスのタフさはないようなので一時利用(最寄の水場とテント間程度)と考えている。また、本家プラティパスに関しては、ザックで破裂の話もあるようだが、どのような条件でそうなったか分からないが、それなりの注意は必要と思う。私の場合は、本家プラティパスに関しても一時的な利用に留めている。
500mlのペットボトルの蓋、浄水器付属のペチャンコ水筒の蓋、プラティパスの蓋、互換がある。

3.ポリタンク
 2L程度のポリタンクが一般的に使うようだが、水筒を複数組み合わせて持つこともあり、1.5Lと500mlの2種を用意している。
500mlはザックの上蓋へ入れたり、カメラ用ショルダーバッグ(ドンケF-3の左右のポケット)に入れて使っている。私には、寸法、口の大きさの関係から使い易く利用頻度は高い。
 1.5Lはテント泊用。写真には写っていないが、キャリングハンドル付き1.5Lも保有している。登山用途では少々邪魔かも知れないが、家では車載装備にしている。名水に立ち寄ったときに汲んだり、キャンプ時に使ったり。
 蓋(口)が大きいので、水を入れやすく、手袋をしたままでも開け閉めに支障はない。

4.魔法瓶(ステンレスボトル)
 サーモスの山専800ml(色バーガンディー)。普通は500mlが多いと思う。重量は前者が400g、後者が320g。つまり、2ml/1g、1.56g/1gとなるので、暖かい水を多く持ちたいなら800mlの方が重量的なメリットがある。800mlを買う前は、タイガーのサハラ480mlサイズのものを使っていた。「2倍は要らないけど、より大容量のものを」と思っていたときに、この800mlが出たので大きさに対する迷いはなかった。
 私は、800mlは飲んだり(行動中や夜の山小屋)、歯を磨くのに使ったり、単独行でも実用サイズと考えている。
実際、山専だけあって、手袋をしたままでも問題なく開閉が出来る。中栓もねじ込み式なので操作しやすいが、何となく中栓が傾いてねじ込まれてしまうのが気になる。
 保温時間を少しでも長くする方法として、山中ではやり難い作業だけど、「1/4くらい熱湯を入れたら中栓を閉めて横にして熱が内部に行き渡るようにして一旦湯を捨てる。次に満水まで湯を入れて栓をする。」と持ちがよい。更に、ザックに入れる際に、外からの冷気を受け難いように工夫すると保温時間は長くなる。

5.アルミの水筒
 SIGGの1L赤。500mlはペットボトルかポリタンクで「済む」の発想から1Lを選んだ。実際、使ってみるとちょっとデカイ。容量大=寸法大は、水を圧縮出来ない以上仕方がない。500mlと1Lの中間サイズがあれば、容量は減っても寸法的には使いやすくなるような気がする。

【2.どう組み合わせるか】
概ね次の通りである。
1.夜寒く汗を余りかかない時期(春、秋)
 サーモス800mLとSIGG1L。場所によっては、ポリタンク500mlを追加。

2.夏場
 ポリタンク1.5Lとポリタンク500mlかSIGG1L。ただ、SIGG1Lは、私のザックの上蓋に入らないのでペットボトル500mlで代用することも。
テント泊のときはペチャンコ水筒を水無しで持っていく。

【3.では、単独行向きの水筒は?】
 ズバリ無い。
 私は、安全性を重んじる単独行としては、次のように考えるべきだと思う。
1つの水筒で必要な水量、例えば2Lを確保する手もある。2Lの水筒は大きく重く、ちょっと飲むだけで、出し入れそのものが面倒になる。これでは行動中の健康管理によろしくない。また、うっかり倒してしまったら、その損失も大きい。
そこで、飲みやすい大きさの水筒1とタンクとなる水筒1の組み合わせがよいと思う。

 行動中の吸水の理想的な対策としては、ハイドレーションを選択する手段がある。ハイドレーションは、ガブ飲みを避けチビチビ飲むことで身体への吸収がよく、水の節約トイレの回数を減らすメリットがある。但し、しっかりと装着しないとチューブを歩行中に引っ掛ける可能性を否定出来ない。私は、何となく不衛生な感じがしてハイドレーションの導入を躊躇している。

 切れ味の悪い結論になってしまったが、参考になればと思う。


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※2012年9月15日追記
 2012年9月現在、どうしているか?について記す。

1.テント泊の場合
 下の写真の通りである。
 120915_9
 3泊以上の場合は、1Lサイズのプラティパスの3本、2.5Lサイズのモドキ(100円ショップで売られているもの)、計4本を使う。2泊以下の場合は、1Lサイズが2本、2.5Lサイズのモドキ、計3本を使う。
 プラティパスは、主に歩行中にハイドレーションで水を補給。
 モドキは、水場とテントの間専用としている。
 モドキからプラティパスへ水を入れる場合は、必ず煮沸した水を入れる(安心、安全の為に)。
 3本目のプラティパスは、塩素消毒の効いた水道水を0.5L程度入れて原則使わない。怪我の際の傷口の洗浄と若干の消毒(水道水を使うは、医療系の大学の登山部でも実践している方法)、更に本当に水が無くなった際に利用することを想定している。

①何故、プラティパスを複数持つのか?
⇒若干重量増しにはなるが、ザック内のスペースが有効利用出来る。大型1本ではそれが難しい。更に万が一1本破裂しても他は無事の可能性がある。2本以上あれば夜間、1本は湯たんぽ、1本は飲用も出来る。
②モドキだけでは駄目か?
⇒100円で買えるのは魅力。しかし、耐温度特性が80度程度。高山では沸騰しても100度には至らないが、それでも100度保障のプラティパスなら安心である。登山利用時の耐久性も不安がある。
③初日の水は登山口で汲むのか?
⇒水場がない(工事含む)、あるいはその場の水が自身に合わない場合もあるので、前日に自宅で満たすことにしている。
④プラティパスは満水?
 1本は満水、1本は7~8割り、3本目は半分。

 現時点では、テント泊の場合、上記組み合わせがベストと考えている。


2.小屋泊まりの場合
 春秋なら、サーモス800mL。
 1Lのプラティパス2本。プラティパスは満水にせず7~8割り。
 ハイドレーションで補給。

3.日帰り
 低山や売店で多いところなら、SIGG1Lとプラティパス1Lないしサーモス800mL。
 ハイドレーションを使う場合は、プラティパスがメインになる。 
 
4.ハイドレーションは不衛生か?
 気になるときは、咥えてから若干水を口に含み吐き捨てるしかないだろう。
 エキノコックスが気になる北海道では使わないか?口にカバーをするなどした方がよいかも。 

 尚、ハイドレーションについては、登山用の水筒選び 単独行に適した水筒は?ハイドレーション編 その2/ハイドレーションシステムの問題についてまとめている。


※2013年6月30日 あれこれ水筒を買って見て無駄にならないか?
 参考までに記す。
 無駄にしないように使うことが重要である。
 プラティパスのようなぺちゃんこになる水筒だけで現在5本保有、ポリタンク1.5Lを2本.....などなど単独行の山登りでは明らかに過剰である。
 どう利用するか?車で旅行へ行ったときは、殆ど全ての水筒を積んでいく。
 その理由は、現地の水を持ち替える為である。
 天然水だけではなく水道水もだ。地域によっては結構美味しい水道水(都市部と違い塩素消毒がかなり薄い水もあり)がある。先入観なしで、飲んで気に入れば持ち帰る。
 持ち帰って日本茶、コーヒー、紅茶、水割り、炊飯などに使う。

 旅行中、帰宅後、日当たりに置かない、暖かいところに置かないなど注意を払えば、水道水なら2週間、天然水でも不純物が少なければ1週間はもつ(不純物とは藻、葉の破片、目に見えるレベルの小さな生物とか)。
 使用後は、水洗いの後、都市部の塩素の効いた水道水を入れて2~3日放置して消毒。その後、水を廃棄(庭にまくとか風呂に使うとかして)して極力水分を落として湿度の低い場所で保管すればカビなどは生えない(この手法でカビを生やしてしまったことは1度もない)。
 
 尚、登山中に山で汲んだ水を入れた水筒も上記の方法で洗浄、保管している。カビなどのトラブルは当然ない。
 

 

 


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コメント

こんばんは。
水筒はわたしもたくさん持っています。
とても参考になりました。
おもしろかったです。

投稿: iga | 2015年3月30日 (月) 22時40分

igaさん、コメントありがとうございます。

何かしらの参考になれば幸いです。

投稿: Jenga | 2015年4月 1日 (水) 16時01分

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