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2010年9月 3日 (金)

メスナーテントの設営方法(写真による説明)

 メスナーテントの設営方法を記す。
 メスナーテントは引っ掛け式(あるいは釣り下げ式)と言われる構造である。一方、アライなど多くのメーカは、スリーブ式と言われる構造である。この点については、登山の単独行の為のテント選びにも記しているが、設営時に明らかに違うのは、下記の5と6の項目である。
 本文を読む前にニッピンさんが登録したと思われる動画がYouTubeにあるので、一度見てからの方が内容を理解しやすいと思う。メスナーテント設営の動画※私はニッピンさんとは、利害関係含め何の関係もない。

 念の為、単独行は、以下全ての作業を独りで行う。宿泊費が安上がりとか安易な発想でテント泊は行ってはならない。設営出来ないは、最悪遭難につながる。出来れば、平地でのキャンプを経験してからの方がよいだろう。
 尚、設営時期は、春から秋の雪のない時期を想定している。

【1.設置場所を探す】
 水はけがよい場所、若干(1cm、2cm)でも高い場所選ぶ。特に雨天時に一時的に川になった可能性のある場所は避ける。とにかく天気の良し悪しに関わらず地面をよく観察すること。
 その上で、鋭利な枝、石などを取り除く。
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 重要な点を一つ。
 単独行は、単独行がいるところの方が静かな夜を楽しめる。グループがいると酒盛りで煩いとか、子連れ(山では見かける例は少ないが)は、子供がキャンプ体験によるトランス状態に入る場合がある。単独行の場合、熟睡出来ないは、遭難の発生率は高まると考えた方がよい。

【2.青いドカシーを敷く】
 これは100円ショップのドカタシート、通称ドカシーを最初に敷く。テントよりやや小さい目に切っている。100円ショップのドカシーは、防水性は余り期待できない(目が粗い)が、その分軽い。使用の目的は、草や木の根、枝、石など突起物からテントの底面を守るのが主目的。
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【3.純正のグランドシートを敷く】
 メスナーテントではグランドシートをボトムシートと呼んでいる。防水性が高くしかも如何にも丈夫そうだ。これがあれば2は不要かも知れないが、2重になるのでテントの底面には優しい。
 このグランドシートは、光沢面をテント側にする(表裏があるので注意)。
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 ドカシーにしろ、グランドシートにしろ、テントの下にシートを敷くことは、『雨天時にテント底面から浸水』に対して有利不利の賛否両論あるようだ。
 私の場合は、2にも書いたが、雨対策より突起物からテントの底面を守る目的が強い。

【4.テント本体を広げる】
 2のドカシ-トを敷いた際に注意すべきであるが、風の方向に注意したい。最低限守りたいことは、風が来る方向にテントの入口を持ってこないこと。眺めの良し悪しに関わらず。
 更に、1人用ソロテントの場合は、底面が長方形である。短い辺を風上に向けた方がよい。この方が風に対する抵抗は小さくなる。
 他に沢の方向に入口を向けない(冷える)、木の下を避ける(枝の落下)、崖下を避ける(落石の危険)など基本的なところも忘れてはならない。
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 テント本体を広げたとき、テントが飛ばされてはいけないので、風上側にペグを打ちたい。ペグは、テントの四隅にペグループ(ゴム紐の輪)が付いているので、これを利用する。写真では手前側(下)が風上なので、テント本体の手前1辺を左右に引いて弛みを無くしつつ、ペグループがテントの対角線に乗るようにペグを打ち込む。取りあえずはイキナリ完全にペグを打ち込まないで1/2程度打ち込んで仮止めとして、後から整えるのも手である。
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 ペグを地面に打ち込む際、靴で蹴る人もいるだろうが、靴底を傷める場合もあるし、足を痛める場合もある。手頃な石があればよいが、写真のような草地では適当な石はない。
 そこで私は、
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を使っている。
 これは、小型の釘抜きだ。全体が金属製なので、小型の木の柄の金槌より重量的には不利であるが、全体が金属製なので壊れる心配はない。
 釘抜きを金槌代わり?に疑問を思う方もいると思うが、釘抜きの中には、金槌としての使用出来ると明記されているものも市販されている。
 金槌は、ある程度大きい方が使い易い。ペグの打ち込み速度も速い。しかし、その分重くなるので、自分の体力と相談したい。
 写真のものは全長16cm程度のもの(DOGYU社 インテリア三徳釘釘〆160mm、日本製)。多分、これより小さいとかなり使い難くなると思う。釘抜きの部分は、鋭利なのでトラブル防止の為、自己融着テープを巻いている。
※自己融着テープは、ビニールテープとは全く違うもの。剥がしたあとベトベトしない優れもの。粘着剤そのものがついていない。

【5.ポールをテントの鳩目に指す】
 ポールを伸ばしてテントの上に置く。
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 次に四隅にある鳩目にポールを通す。
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 風下側の鳩目にポール2本を挿した後、風上側の鳩目に挿す。するとポールだけが弧を描く(1人なのでこのときの写真はない)。
 アライなどのスリーブ式のテントの場合、ポールだけではなくテントも同時に持ち上げることになる。当然、ポールだけより風の影響を受けやすい。

【6.ポールのクロス部にテントの頂点部のフックをかける】
 テントの頂点にあるフックをポールのクロス部にかける。
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 ポールにテープが巻いてあるけど、これは市販の反射テープ。ポールの中央が一発で分かるメリットがある(ポールは、たたむときに中央からたたむ)。それと夜間の視認性。ライトがあれば反射して光る(フライをかけたらダメだけど)。不注意な人の激突を気休め程度には避けられるはず。

【7.ドライエッケンロープをポールへ巻き込みながらフックをかける】
 これで形だけは出来上がり。
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【8.ペグダウン】
 ペグダウンの前にドカシーの位置を調整する。グランドシートは、鳩目が四隅にあるのでテントポールを挿す(純正のシートの場合ピッタリ)。
 4で風上側のペグを打ち込んでいるので、風下側を1/2程度打ち込む。風上側を再調整してペグを打ち込む。再び風下側を再調整してペグを打ち込む。
 ペグループは写真では引っ掛けるだけになっているが、山の上で2重巻きなどにした方がよいだろう。
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 少々面倒に感じるかも知れないが、何処のメーカのテントでもペグダウンの手間は変わらない。
※テントの四隅にある4箇所のみので説明したが、風の強い場所(強くなる可能性のある場所)では、テントの半分くらいの高さから出ているロープも使い8点止めにするなどの配慮も必要である。正しくメスナーテントを設営できれば、『全てのテントが風で飛ばされたがメスナーテントだけ残った』と言う伝説?が再現できるかも。

 これで完成。
C_img_5006

 尚、ペグのテントに対する向きであるが、
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とした方がよいとする人もいる。
 確かに地面に対する抵抗は強くなるように思えるが、ペグループに対する抜けには弱くなりそうだ。この場合は2重、3重巻きとするのがよいだろう。

【9.フライ】
 メスナーテントは、本来フライを必要としない防水透湿性ファブリック(布地)N-LAYER5050(耐水圧15,000mm、透湿性11,000g/m2/24h)を使ったシングルウォールテントである。基本的にはフライを使わないが正統派の使い方である。そうは言っても車でキャンプなど、重量加算の気にならないときは、持ち込んでいる。
 フライは上から被せる感じになる。この点は、ダブルウォールのスリーブ式と同様である。
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 ダブルウォールのテントの場合、テント本体とフライの空間が防水に重要な役割を果たす。
 具体的には、空間がないと雨水がテント内部に染み出す。故にフライは、弛みがないようにしっかり張る必要がある。
 防水透湿性ファブリック(布地)を使ったシングルウォールテントではどうか?やはり同様にしっかり張る必要がある。
 今回、シングルウォールテントのメスナーで、フライを手抜き設営してしまった。具体的には、テントの短辺側についてフライのペグダウンを行わなかった。
 横着した結果、テント下部、所謂バスタブ付近(この部分はカタログによれば、40DナイロンタフタPU防水加工地を使用。防水透湿性ファブリックではない部分)でフライと接触、雨水がテントに滲み込んだ。これはビショビショと言う意味ではなく、濡れが内部に伝わった程度で、テント内部に水溜りなどは出来ない。
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 結論としては、シングルウォールテントもフライを被せる場合は、ダブルウォール同様しっかりペグなどで張り弛みを無くす必要がある。
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【10.テント内部】
 テントマット。アルミ箔が張られた薄いシート。敷く目的は、地面からの断熱と湿気を遮断するためと言われている。
 私の場合は、100円ショップで購入したかなり薄いシートを使用している。大きさは150cm×90cm程度(約50g)でテントの大きさに対して不足である。
 テントの底面より大きいものを使用した方が、バスタブ付近の濡れ対策になるとされているが、幸いそこまで必要と感じたことが無いので、この小さいシートを使用している。朝起きたらテントが水溜りの中にあったような場合を想定すると大きめのシートの方が安心かも知れない。
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 マットレスはZライトを使用。写真で中央に空間があるが、これは2枚に切り分けている為。何故なら登山の際は、軽量化の為、半身分しか持たない。
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 寒さ対策とテントの狭さ対策を兼ねて、ザックをマットレスとして使う手もある。敷くとしたが、足を突っ込んでも良い。
 ダブルウォールテントの場合は、前室があるのでそこへ靴を置けるが、シングルの場合はそれが出来ない。レジ袋などに入れて内部へ置くか、外へ転がすかとなるが、狐などが悪戯して持ち去る例もある(私は経験がない)ようなので、内部へ置くのがよいだろう。
 その他の荷物、食品、着替え、カメラなど夜間使わず、最悪時でも濡らしたくないものをどうするか?登山の書籍などでは防水スタッフバッグへ入れるなどと記載されているが、私の場合は、荷物を増やしたくないので、ザックの詰め方/雨対策編 その2 ザックの内側に入れる丈夫なビニール袋で記したビニール袋に入れてしまう。

【11.忘れてはならないキャンプ場の使用登録】
 管理人さんのいるキャンプ場は、使用の登録が必要である。山なら山小屋、平地なら管理塔などへ設置前に必ず登録を行いたい。キャンプ場によっては、管理上の都合や熊の目撃例などから設営エリアを指定される場合があり、設営後登録では設営作業が無駄に終わってしまう場合がある。
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 写真は翌朝撮影したので濡れている。

【12.念の為】
 テントは購入したら、ペグまで打つ必要はないが、必ず自宅などで一度は仮設してみること。部屋の中でもよい。ソロテントならば畳2枚分もあれば仮設出来る。
特に単独行の場合は、テントに限らず、山へ入る前に道具(衣類も含め)を1度や2度は平地で使ってみるのは必須である。新品、従来から使用問わずである。
 この理由は、故障(初期不良含む)や欠品の恐れがあるからである。テントなら縫製が悪く穴があった、ポールが1本しかない、ペグが少ないとか。更には設営そのものが難しいと感じる場合もあるかも知れない。
 岳人誌2009年6月号は、『ひとり山歩き』が特集であった。その中で、大菩薩嶺へ3月末に登山する記事があったが、なんとテントがビニール袋に入った未開封のまま。記事を読む限り悪例の啓蒙でもなく、この部分はお笑い記事に仕上がっていた。初心者だって記事を読む可能性があるはずだが。
 この記事を書いた人は、お笑いとしてやったのか意識無くやったのか分からないが、未開封で山へ道具を持ち込む行動は、私から見ると遭難予備軍に思える。

【13.テントの跡】
 キャンプ場とは言え、蓮華などが咲いていると抵抗がある。
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 ご免ね蓮華さん。

【私のブログへのリンク】
登山の目次へ移動

登山の単独行の為のテント選び


※2011年8月9日追記
 次のブログを2011年8月9日を掲載。
 メスナーテントの設営方法(応用編)
 応用編なので、ちょっと変わったことをやっています。

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