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2010年12月 6日 (月)

八ヶ岳(行者小屋)、10月下旬、ダウンが使えない-10℃の耐寒テント泊

 彼是1ヶ月以上前になるが、2010年10月下旬に八ヶ岳の行者小屋付近でテント泊を行った。
 今回は、上へ登るのが目的ではなく、この時期(10月下旬)に、この標高(約2400m)でのテント泊の経験がなかったので、どの程度寒いものか?を体験することを目的とした。
 以前も記したが、私は冬山(積雪のある)には登らない(春の残雪期は行く)。

 私の予想では、この時期でも最悪ー13℃になる(予想方法は下記1に後述)。この気温でどのくらいの装備が必要か?が具体的に分からない。これは、シェラフはー10℃対応にして、ダウンジャケットを用意して、地面からの冷えが厳しいので、マットレスを2重にして.....などの話ではない。自分の耐寒能力と必要最小限の装備の関係が分からないって話である。

 次に、タイトルで「ダウンが使えない」と記した。これは、ダウンのシェラフやジャケットを持っていないとか実験的に持たないの意味ではなく、私はアレルギー体質でダウンが使えない(使わない)のである。
 過去、ホテルや旅館でダウンの入ったかけ布団などを使用し、特にアレルギー症状が出たことはない。しかし、テントのような狭い閉鎖空間でどうなるか疑問だし、初日はよくとも2日目にどうなるか分からない。
 また、モンベルなどからアレルギー対策のダウンシェラフも出ているが、買って使ってやはり自分の体質に合わなかったではそれこそ無駄である。故に、私は、ダウン製品に不安を感じるので買わない・持たないでいる。

 前段が長くなったが、比較的アプローチもよく、標高もあり、非常時に避難できる小屋も隣接している場所である行者小屋を選んだ。赤岳などピークは目指さないので、多少の重量増しは我慢することにした。

【1.気温を予想する】
 気温の予想については、以前 単独行の遭難対策 その4 気象遭難対策 (体感温度の算出含む)に記した。
 ここで書いた内容は、天気予報だけでは不十分で、過去の天気(過去10年間)を参考にせよと言うものである。
 改めて、その手順を記す。
 気象庁の過去の天気
から過去の気温を読み取る。
 今回の行者小屋ならば、データとして存在する中では、比較的「原村」が近いので原村を選択する(山によっては山の気象データもある)。10月末へ行くなら、10月をクリックして、右の方にある『日ごとの平均値を表示』をクリックする。
 これで一覧表が表示される。但し、この方法だと1979年から2000年(約20年)まででちょっとデータが古くなるが、最近は温暖化傾向かつ長期間を見ているので、取りあえずこれでよしとする。
 10月の最低気温を見ると2.8℃、11月の最低気温はー2.3℃(中旬までならほぼ0℃)になることが分かる。
 登山関連書籍などによれば、一般に標高が100m増すごとにー0.5℃からー0.6℃と下がるとされている。  原村の観測点の標高は分からないが、原村の標高は900mから1500m程度のようなので、人が多く住んでいると思われる標高1000mを観測点と仮定する。
 行者小屋が約2400mなので、標高差は2400-1000=1400m。標高分を換算すると―7℃からー8.4℃程度で、概ねー4℃から-8℃程度と予想が出来る。
 風速は、キャンプ場が稜線上に存在しないので、仮に5mとする。風速1mにつきー1℃とすると、-5℃を加算する。
 最低気温は、最悪ー13℃程度になる可能性もあると予想する。
 この気温に対応出来る装備であれば、余程の異常気象にならない凍死には至らないだろうと予想する。

【2.過去の経験値から-13℃対応を考える】
 私は、テント泊、小屋泊まり、何れも温度計を持参するようにしている。その為、気温と装備(主にウエア)の関係は、ほぼ把握している(この関係は個人差があるので注意)。

① 通常時の住まい(=テントまわり)
 特別な寒さ対策のない通常時の装備を記す。
 テントの下には、地面側から100円ショップの青いドカタシートをテント底面より小さく切ったもの。テント純正のグランドシート。次にテント。テントは、何時ものメスナーのN-LAYER5050。防水透湿性ファブリックのシングルウォールテントで、本体のみとしてフライを使わない。
 テント内部は、100円ショップのサバイバルシート(0.1mmか0.2mm程度のアルミの蒸着フィルム)。これはテント内部のバスタブまで被えるサイズで、そのままではフワフワして使いにくいので若干改良を加えたもの(使わないときもある)。その上に同じく100円ショップの薄い銀シート(150cm×90cm程度で厚さ1mmから2mm程度)。
更にその上にサーマレストのZライト(8片分)。足元用に70cm×30cm程度に切った銀マット(厚さ1cmくらいのもの)。この短いZライトと小さい銀マットの組み合わせは、軽量化の為である。
そして、シェラフ。シェラフは、イスカのアルファライト700。これは、化繊で最低使用温度―5℃。カタログによれば、春夏秋の3000m級の山岳縦走に対応が可能。早春や初冬の低山にも使用可能な保温性を確保とあるモデル(1.3Kg近いので、ダウンが使えればと毎度ながら思う)。
 
② 通常時の寝るときに着ている物
特別な寒さ対策のない通常時の装備を記す。
 寝るときに着るものは、登山用アンダーウエア(長袖)のみ。下はジャージ。山にジャージは否定的な意見もあるが、スポーツ用品メーカの“まともなジャージ”なら素材レベルで問題なしと考え使用している。また、最悪行動中に穿いているズボンが転んでボロボロになっても帰宅時に代用出来るだろうなどの理由で利用している。まぁ、穿くのは夜間なので誰も見ないし。
更に寒さを感じそうなときは、登山用の薄手のフリースを着る。時期にもよるが、毛糸の帽子。これも時期にもよるが、ソックス。行動用のものを使うことが多い(私の場合、厚手のパイル地はクッションが利きすぎて歩き難いので薄いもの)。

 過去の経験上、①と②で外気温が5℃程度までならテント泊に対応出来る(私は人より寒がりと思うが、他の人がどんな姿で寝ているか知らない。そもそも単独行なので見る機会もない)。
 また、酸欠が心配なので、テントの換気口は雨天でも寒さを感じるときでも常時全開状態にしている(今回も例外なく、晩から朝まで常時全開で過ごした)。

③ 最低予想気温-13℃のより寒い世界に対応する為に
 先ず、①の住まい側を考える。
 私のテントにフライを付ければ平野部での経験上最低でも+2℃程度確保になるが、400g近い重量増しだし、そもそも山で防水透湿性ファブリックのテントを使用する者として、フライは正しくない行いであると考える(雨天時の快適性を考えればフライありがベスト)。よって、今回もフライは使わない。
 より低温に対応出来るシェラフを用意すれば話が早いが、-5℃対応を謳っているので取りあえず、このカタログ値を信用する。
 シェラフカバーがあれば、これも+2℃程度くらいになるらしいが保有していない(そもそも私はシェラフカバー不要論者)。
 これでは住まい側の改善がない。そこで、以前このブログで記したシェラフを少し暖かくする方法を実践してみる。これは、100円ショップの薄い銀シートをシェラフの中に敷く方法である。予めシェラフのサイズに合わせて切っておく。根拠はないが+2℃確保と予想。

 更に、シェラフの足の裏が接する面付近に、適当な大きさに切った銀マットを(厚さ1cm程度)入れることにした。私は足の裏が冷えやすいので。

 次に着るもの。
 通常時より追加で用意したのは、ジャージの上だけ。+2℃くらいか。厚手のフリース(薄手と合わせて2枚)も考えたが、嵩が気になって見合わせた。

 更に、寒い場合は、何時も持ち歩いているミズノのレインウエアの上下(ゴアテックスの種類不明)、加えて春・秋の行動中にも着用しているバイレスのレインウエアの上(ゴアテックスの種類はプロシェル)を着ればよい。レインウエアの上を2枚持っているのは、無駄に思う人も多いだろう。しかし、過去の経験上ダブルゴアテックスの威力は意外なほど強力(風、雨、耐寒)。ダブルゴアで+3℃くらいか。

 それとマスク。吸う空気が冷たいと寒く感じる。マスクはインフルエンザ用の不織布のものではなく、花粉用などで売られている綿製の厚手のもの。体感+2℃くらいか。
 フリースのネックウォーマーで体感+2℃、毛糸(アクリル混)の帽子で体感+2℃。ネックウォーマーと毛糸の帽子は登山用ではなく、スーパーなどに売られている普段使いのもの。

 シェラフ内銀シート2℃+ジャージの上2℃+ダブルゴア3℃で+7℃確保。マスク2℃+ネックウォーマー2℃+毛糸の帽子+2℃で、体感+6℃確保。合計+13℃。
多分、+13℃丸々確保は無理だろうが、少なくとも半分の+7℃程度は確保出来るとする予想する。

-13℃+7℃でー6℃。-5℃のシェラフなら-1℃不足であるが、精神力でカバー可能と予想。

※2010年12月10日追記
 ジャージで+2℃はかなり甘い見積もり1℃がいいところかも。他にも見積もりの甘さがあるが、対策が1つではよみが外れると影響が大きいが、複数の対策を用意しているので、大ハズレには至らないと思う。
---追記ここまで

 以上であるが、大きな重量増しには至らなかった。


【3.実践】
 以下に記す気温は、断りがない限り全て私の実測値である。
 耐寒テストなので、衣類は全部一度に着ない。寒ければ追加としている。理由は、耐寒テント泊が目的であるから。寒さを感じたら追加で着る手法ではなく、始めから全部着れば必要以上に寒さを感じなかった可能性が高い。そもそもある一定以上に体が冷えると+αの暖かさがないと暖かさを感じにくくなる。

 初日の登山口付近の気温は+12℃程度(午前11時半ころ)。宿泊地到着時の午後3時半過ぎは+5℃に下がっていた。午後5時には+1℃前後。霧が出てくる。
 1_img_6387

 テントの設営直後の様子。
 2_img_6384

 GPSで標高チェック(GPS上では2357mになっている)。
3_gps_img_6392

 翌日の日中は+4℃前後。この間の気温は以下に記す。
尚、私のテントの中の温度は、概ね外気温より5℃程度高い。但し、ソロ用テントなので容積が小さい=熱容量が小さい、故に出入り口を開けると直ぐに外気温並になる。

① 午後8時テント内4℃
 始めは、2の①、②の状態で横になる。暫くすると冷気が伝わってくる。部分的に何処がではなく、何となく全体が寒い。登山用アンダーウエアの長袖の上に登山用アンダーウエアの半袖を着る(この方がピッタリするので暖かい)。毛糸の帽子も被る。
 更に、シェラフの中に薄い銀シートを敷いてみた(アルミ面は人体側)。背中が温かく感じる。このアイディアは正解だ。テントの設置場所は、足元が若干低い、これはよいが左側にも若干傾いている為、シェラフの中の銀シートの影響で油断していると滑る。これは想定外(^o^)。

② 午後8時半頃
 なんか寒いな~。登山用の薄手のフリースを着る。
 マスクもする。

③ 午後9時頃 
 やはり寒い。ジャージの上を追加。襟を立てられるものは全て立てる。
 そのうち温まるだろうと思ったがやはり寒気がする。血行をよくする為に、ソックスを脱いでみる。
 この時点で、シェラフの中の足の裏の当たる面に銀マットを切ったものを入れてみた。この部分は、テント⇒シェラフ⇒ソックス⇒足なので防御が弱い。テント⇒レジ袋⇒シェラフ⇒銀マット⇒足とする。レジ袋は、少しでも空気の層を作る為とシェラフの濡れ防止の為。
 更にネックウォーマーを着けてみる。

④ 午後10時頃 テント内1℃
 再び寒さで目が覚める。
 足元が寒い。やはりソックスを穿こう。換えのソックスが若干緩いので、換えのソックスを穿いてみる。緩い分、血行の悪化に伴う寒さは少ないだろう。これでテント⇒レジ袋⇒シェラフ⇒銀マット⇒ソックス⇒足となる。
 更に、使い捨てのカイロをソックスの中に入れてみる(効き足のみ)。
 テントとシェラフの間に入れたレジ袋がずれているので直す。
 行動中に穿いているズボンも穿く。

 この時点で、寒さ対策で言われている『シェラフの下にザックを敷く』を試してみた。マットレスの上にザックとしたが、逆に寒く感じた。まともなマットレスを使っている場合は、効果が無い手法かも知れない。マットレスとシェラフの密着性が無くなるので、空間が悪影響しているような気がする。
 試していないが、ザック⇒マットレス⇒シェラフとすれば、暖かくなる方向になったかも知れない。あるいは、ザックの中にシェラフごと足を入れる(冬山でシェラフカバーを軽量化の為に省く手法でもある)、逆にシェラフの中にザックを入れるなど.....次の機会があれば試してみよう。
 ※私のザックは、雨対策の為、内側に大型のビニール袋を入れている。蒸れを無視すれば、このビニール袋も寒さ対策に使えると思う。

⑤ 午後11時頃 テント内0~1℃
 再び寒さで目が覚める。
 ミズノのレインウエアの上下を着る。
 使い捨てのカイロ、無いよりは増しレベル。と言うか無くともよいレベルかも。もし、使い捨てカイロを使うなら『2chの6点貼り』くらい必要なのだろう。

⑥ 午後11時半頃
 なんか寒い。背中は温かいが胸側が寒い。
 シェラフの中に敷いた薄い銀シートを背中から、胸側にしてシェラフ内かけ布団にする(アルミ面は人体側)。こちらの方が暖かく感じる。背中の冷えも感じない。
 ネックウォーマーが邪魔に感じたので枕にする。

⑦ 午前1時半頃
 再び寒さで目が覚める。テント内-5℃。こんなに寒い訳はないよな~寝ぼけているのだろう(寝ぼけていた訳ではなかったことが朝に分かる)。
 テント上部の換気口の閉鎖も一瞬考えたが、水蒸気が凍って空気の流通が無くなり、窒息の可能性もある。
 そこで、換気用の管を外す。この管はテントの換気口とは別に、出入り口に挟んでいる直径3cmくらいのもの。

これが増設換気口ビニールのパイプ(確か洗濯機の排水用、未使用品)を短く切って挟んでいるだけ。
 101205
管の中には、網戸用の網を張っている。

 これで冷気が入ってこなくなった。思った以上にこの管は、換気に役立っているようだ。実は、この換気用の管、いつも使っていない。テントが凍ったりで、通常以上に換気が悪くなると思い今回初めて導入した。これが寒さの原因だったかも。
 シェラフを深く被り寝る。

⑧ 午前5時過ぎ
 目が覚める。生きていたので、何となくホッとする。やはり、換気用の管が寒さの原因か?
 テント内は0~1℃程度。

⑨ その後
 写真は午前6時前。
 6_img_6405

 朝食時の午前6時半頃は、更に行動中に着ているバイレスのレインウエアの上(プロシェル)を着てダブルゴアテックスとした。寒さは感じない。寝ているときより、何故か暖かく感じる。流石ダブルゴアテックス。
テント撤収時の午前7時半過ぎでも外気温(地面近く)はー5℃。

 朝の行者小屋(AM7時過ぎ)
D__img_6420

 明るくなってからの行者小屋(AM9時すぎ)
I__img_6456

 朝の水場(AM7時過ぎ)
C_img_6424

 草も凍る(AM7時過ぎ)
E__img_6428

 木も凍る(AM7時過ぎ)
F_img_6444

 5cmくらいある霜柱(AM9時過ぎ)。
J_5cm_img_6460

※「草も凍る」、「木も凍る」と言っても実際は凍ったように見えるだけかも。

【4.考察】
 朝方、小屋の人に聞いた話では、ー10℃まで下がったらしい。テント内で実測ー5℃を確認しているので(寝ぼけてはいなかった)、テントの内外の気温差の経験から、-10℃に聞き間違えや小屋の人のジョークはないと思う。
 よって外気温ー10℃、テント内―5℃を今回の公式記録とする。

 ダウンを使えない人が、冬山ではないが、最悪-10℃程度になる場所で、少しでも快適にテント生活を試みたい方の為に以下を記す。悪までも『試みる』為の話。本来、この気温は冬山と考えて、しっかりとした冬山対応をした方がよいだろう。

 一応、今回の装備でも-10℃対応が可能なことが分かった。但し、2日連続とか縦走中とか体力を消耗しているとき、更に天候の影響によっては、危険が伴う可能性が高い。私は、ギリギリの線くらいであったと考えている。勿論、個人差もあるだろう。

① テント内で足が冷える
 『足が冷える』については、過去山小屋での経験はあるが(小屋のフローリングって冷える)、テント泊ではその経験がなかった。今回、かなり足が冷えた。特に足首より下。フリースのソックスやレッグウォーマーなどの+αの対策が必要と感じた。それとプラティパス湯たんぽも積極的に利用してもいいだろう。その分、燃料は多めに用意したい。
 かなり冷えたが、登山靴を履いて歩き出したら直ぐに回復。やはり、運動による効果は大きい。

② テントの下からの冷気 
 『下からの冷気』については、今回の気温においては装備として十分だと感じた。今回の装備を改めて記すと下から、ドカシート、グランドシート、テント、サバイバルシート改、薄い銀シート、Zレスト(足元は銀マット)、シェラフである。サバイバルシート改は、アルミの蒸着フィルムで厚みは無いに等しいので、それ自体の断熱は期待が出来ないが、テントのバスタブの高さまで被える大きさなので、テント底面を透して入る冷気を伴う湿気を抑制出来たのではないかと思う。

③ テント内着るもの全般
 ダウンが使えない人が、-10℃の世界で耐えるには、上は、プリマロフトなどの化繊のダウン(インシュレーションウエア)か最低でも厚手のフリースを用意した方が安全だと思う。
 私は、ズボンがトラブルでボロボロになってしまったとき代用でジャージとしているが、これをフリースにすれば暖かさは増す。しかし、フリースを穿いて歩くのは抵抗があるので、下はジャージに加え、繰り返しになるがフリースのソックスやレッグウォーマーを用意する方向になると思う。

④ テント内でのカイロ
 カイロについては、事前に使い捨て以外に、木炭式、ベンジン式(他の液体燃料含む)、エネループ(電池)式の検討を行った。
 しかし、寒いときはシェラフを被るのが有効なので、木炭式やベンジン式だと、酸欠を100%否定出来ない。また、酸欠の心配のないエネループはパワー全開だと一晩持たないし、エレキ利用は出来るだけ登山用品として避けたいとの思いもある。そもそも価格が高いのが問題かも。
 結局、取りあえず無いよりましの発想で使い捨てを選択した。正直言って無くともよかったかも知れない。使い捨てカイロを利用するなら、2chで有名な『6点貼り』がいいかも知れないが、重量問題、ゴミ問題を考えると、私的には登山目的では避けたい手法である(2泊3日なら12個も持って行って持って帰ることになるし)。
夜間のみならカイロではなく、プラティパス湯たんぽがソリューションかも。

※最近、木炭カイロを導入した。興味があれば、私のブログ
登山用品 ハイマウント 扶桑化学のハンドウォーマー(木炭カイロ) その2 実使用(温度計測)
を参照。但し、今後もテント内で寝るときは、酸欠予防の為、これを使う予定なし。

⑤ テント
 朝方も冷えが続いた原因は、朝に日陰になる場所にテントを張った為と思われる。但し、今回のテン場で、朝日のあたる場所は比較的沢に近い側なので、沢に伝わる風の影響があって、夜間はもっと寒かったかも知れない。更に指定地とは言え、沢の近くにテントを張るのは避けたかったこともある。
氷点下になったことで、よく言われるテントがバリバリになった。テントのファブリックが凍るのである。換気口を閉めて寝ていたら、窒息していたかも知れない。
 バリバリテントの写真。
 7__img_6412

 バリバリテントの頂上の写真。
8_img_6403

 撤収は、バリバリを融かしてから撤収もありかも知れないが、時間もかかるので、設営した状態で軽く叩いて撤収した。外側の霜はこの作業である程度取れたが、内側にも霜と言うか氷の細かい粒があり、これがテント内に散乱した(気づいていなかったマヌケな話)。テントを設置状態で叩く場合は、シェラフを先に片付けた方がよいだろう。
 テントのファブリック(生地)のことを考えれば、太陽に当てたり、中でストーブをたいたりして、凍結を融かして柔らかくしてから撤収した方がファブリックの痛みは少ないだろう。
 但し、中で火をたく手段は、狭いソロ用のテントでは、安全面の上から避けた方がよいだろう。

 今回、幸いなことにポールが凍結して折りたためない状態にはならなかった。

 ちなみにテントをどかすと、
H_img_6452
 こんな感じである。

⑥ 水筒
 保温の出来る所謂テルモスはよかった。夜間、一口のむ際、暖かい飲み物はいい。今回は、タイガーのサハラ(容量500ml弱)を持って行った。出発前に入れて翌日も暖かく(ぬゆいレベル)助かった。
 プラティパスに入れた水は、朝凍っていた。完全凍結ではなく一部は水であったが、当然飲むとピーンと冷たい。
 写真では分かり難いかな。
 G_img_6450

 私は、ハイドレーションシステムを導入している。ハイドレーションシステムの導入で、ガブのみがなくなり、全般的に水の消費量が減った。しかし、今回はそれを考慮しても水分の摂取がいつもより少なかったような気がする。水不足は血行の悪化、寒さの増幅になる。行動中にしっかり摂りたい。
 下山時もプラティパス内の水が一部凍っていたが、チューブ内の水が凍結していなかった為、ハイドレーションとして使えた。幸い、氷がチューブに詰まり、水が飲めないようなこともなかった。

⑦ ストーブ
 ストーブは、EPIのREVO-3700を使用。ガス缶は、EPIのパワープラスの225g入り。夏はレギュラーとか分けると面倒なので、通年このガスを利用している。
 4_revo3700_img_6394

 夕食時の写真。
5__img_6400

 ストーブは、写真のようにテント内ではなく、外で使っている。風が殆どなかったので風防(100円ショップの揚げ物用のガード)をガス缶の下に敷いた。アルミ製で熱伝導がよいので、下に敷くものとしてはよくない(ガス缶に地面の冷気が伝わる)。
 ガス缶は新品ではなくガスを約60g程度使用した状態で夕食に利用。そのまま、朝食に使った。シェラフの中に入れてガス缶の保温などしなくとも(ザックの中に放置)、特にパワー不足などの問題は感じなかった。水を合計1200ml程度沸かし、ガスを25g程度消費。10~20%程度ガスの消費量が増えたかも。
※ガス全開だとコッフェルの外まで炎は回り込み、ガスの消費の割に熱効率が悪い。故に多少絞って使用。

 ちなみにー5℃の寒さって、数値で理解していても体感的には分かり難い。コッフェルに蓋(=フライパン)をして湯を沸かしたが、蒸気(水滴)の付いた蓋を地面に置いておいたら、何時の間にか水滴が凍っていた。ガス缶にたれた水滴も凍っていた。見た目で-5℃の凄さが分かった。

朝食の準備(AM6時過ぎ) 
 9_img_6413

蓋の水滴が凍る(AM7時前)
A__img_6415

ガス缶も凍る(AM7時前)
B_img_6417

⑧ シェラフ
 カタログ上、-5℃対応。これまで寒さを感じたことは無かったが寒いと感じた。下から(背中)より、上から周りからの冷気の方が厳しいと感じた。これはテントの換気口全開の影響と特設の換気口の影響があるかも知れない。
 薄い銀シートが意外と有効であった。但し、今回背中に敷くことを前提としていたので、やや小さめに切っていた。かけ布団的に使える大きさならば、より暖かく過ごすことが出来たと思う。
 銀シートではなく、シェラフカバーとかインナーとか用意する手もあるが、これらは行動中には利用出来ず、しかも重量増しが大きい。こられで重量増しとなるなら、ウエア類で重量増しとしたい。その方が利用範囲が広がる。
 『寒いときに布団を被る』は日常でもあると思う。シェラフも目だけ出すような感じで使うと保温性が増す。

 気温と体感は、比例関係にないのかも知れない(多分ない)。この点は、今後の課題。

【5.ルート情報】
 2010年10月末現在
① ルート
 美濃戸口ー美濃戸山荘ー堰堤広場ー沢コースー赤岳鉱泉ー行者小屋。下山時は同じルートを辿るが、中山展望台へ寄る。このルートは、語りつくされていると思う。
 堰堤広場ー赤岳鉱泉間は、沢の近くを歩く。雰囲気はよい。徒渉はない。特別危険と思われる箇所もない。
 中山展望台へは、是非よりたい。展望がよい。中山乗越にザックを置いて登るのが普通?のようだが、17Kgオーバーのザックを担いだまま登った。
Img_6469

② 携帯電話(ドコモのFOMAの場合)
 小屋のある美濃戸口、美濃戸山荘、赤岳鉱泉、行者小屋で確認したが、何れもメールの送受信可能であった。
 但し、行者小屋付近で、使用中に突然、数十秒間圏外になることがあった。山小屋から発電による電気の供給を受けているため、バッテリー動作へ切り替えるため一時的に電源が切れたからか?単なる気象によるものなのか?分からない。不通の場合は、数分待つことを進めたい。 

※2010年12月13日追記
 氷点下において、携帯電話のタッチパネルの動作がおかしくなった。この点は、登山でも使う携帯電話SHー04Aの氷点下(零度以下)での動作について(タッチパネルの動作が変)に記している。---追記ここまで。

③ トイレ
 山小屋のあるところにある。例外なくチップ制。
 行者小屋のテント泊の人は、外にある仮設トイレは冬季閉鎖状態で使用不可、小屋の建物にある小屋泊まりの人用と別にある外来者用トイレが使用可能(水洗ではない)。

【6.余談】
 今日の室温は、+10℃程度。-10℃に比べればかなり暖かい。しかし、寒く感じる。しかも、電気カーペットで足元は暖かいのに。


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