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2010年12月 3日 (金)

登山とヒル~ヒル対策を調べてみた

 山に入ればヒルがいる。入らなくても自宅の庭に希にいたりする。
 ヒルについてちょっと調べてみた。

【1.手に入りやすいものを使った防除(殺ヒル効果)】
 ヒルで有名?な神奈川県の丹沢(特に東側が多いと言われている。西は問題なし)。神奈川県としてもいろいろと検討しているようだ。
 その一つが、ヤマビル対策共同研究報告書だ。
 これは、神奈川県のヤマビル対策共同研究推進会議がまとめた報告書である。
 この84ページに家庭で手に入りやすいものを使った防除について記されている。実験に使ったものは、食酢、エタノール、食塩水と食器用洗剤である。
 私見を交えて要約すると、
① 食酢
 原液のなら効果有り。薄めてはダメ。
② エタノール
 80%エタノールなら即効性はないが効果あり。但し、一般家庭で80%エタノールって無いと思う。メタノールなら燃料用として存在する場合もあるだろうが、こちらについては実験されていない。
③ 食塩水
 この報告書によれば、25%食塩水で10秒以上で効果があるが、それ以下の濃度、時間では効果は低くなるようだ。登山で食塩水を持ち歩くくらいなら、塩をそのままの方がよいかも。但し、山中での塩まきは環境への影響が懸念される。
④ 食器用洗剤
 効果なし。「万が一人の口に入っても安全なように」の思想が洗剤メーカーにはあると思う。その思いがヒルを殺すと言う目的外使用に効果がないだけの話だろう。

 ヤマビル対策共同研究報告書には記載されていないが、物理的なダメージが一番かも。但し、足でつぶすは靴底の滑り止めの溝に入ったりして、上手くつぶせないらしい。石でゴリゴリとかハサミがいいかも。ハサミは岳人誌2009年10月号でも紹介されている(私には出来ない)。

 
【2.ヤマビルの吸血行動から身を守るために(忌避効果)】
 吸着の防除(ヒルが避ける)の効果の意味で、付着したらそのヒルが死ぬの意味ではない。
 これも1に記した報告書の86ページに記載がある。
 エタノール、食塩、雑穀酢、市販の虫よけ剤(ディート)、中性洗剤についての実験結果がある。これも私見を交えて要約してみる。
① 雑穀酢(表現が違っているが多分1の①の食酢と同じものだと思う)
 原液に1週間浸ければ1ヶ月程度の持続性あり。但し、酢の臭いが付く。
② エタノール
 40%もの(ウイスキークラス)で持続性が1時間程度しかない。私には出来ないが、ウイスキーを浴びながら歩けば効果ありだろう(冗談ですよ)。
③ 食塩水
 効果ありと何かで読んだ記憶がある。しかし、この報告書では、乾いてしまうと効果がなくなると記載されている。実験に使用した食塩水は、飽和食塩水(26%程度の濃度)で、これ以上濃く出来ない。少なくとも持続性がないので、スプレーが出来る瓶などに入れて適時噴霧する必要があるだろう。そうだとすると少々面倒である。
④ 虫除け剤(ディート)
 先ず、ディートとは、アメリカ陸軍が開発したもの。国内では12%を上限として、虫除け剤に混ぜられているらしい。ディートを含まないものもあるし、5%くらいしかディートを含まない薄いものもあるかも知れない。
 報告書では、ディートが一番持続性があり、お勧めのよう感じられる。
 しかし、個人が記載したホームページやブログの中には効果なしと記載している例もある。それは何故か?。 虫除け剤を使ったが、それはディートではなかったか、あるいはディートの成分が薄かったからではないだろうか。 また、ディートが十分に含まれている虫除け剤を使用しても、薬剤が滲み込まないようなゴムやレインウエアは効果が無い(持続性が維持出来ないと想像が付く)。ゴアテックスのレインウエアなど撥水性があるものは多分効果が期待できないのではないだろうか。
※ディートは、ナイロンや綿には影響しないが、レイヨンなどにかけると影響が出るらしい(スプレーした瞬間に変質するとかではなく、ジワジワとの意味。高いものには使わない方がいいかも)。 
 
 物理的な方法として、スパッツで足元を防衛する手もあるが、通常、私はスパッツを使わないのでその効果は確認してない(たくさんいるようなところに近寄らないし)。
 ただ、ヒルは血を吸った後は厚みがある(コロコロ)が吸う前は薄い(以前見たものは、3mmくらい?だったと思う)ので、スパッツをヒル対策として使うなら、装着時、隙間に十分注意する必要があるだろう。少しでも隙間無くを求めるなら、例えば、窓などに貼る隙間風防止用のスポンジテープで隙間を埋める手も考えられる(私は未確認の手法)。


【3.ヒルに毒は無いのか?】
 毒はない。但し、咬まれたことで病気が出た例もある。
http://www.tele.co.jp/ui/leech/academy/society_img/090822_ijisinpo.jpg
 これを読むと、蛭は日和見感染になる菌を保持しているようだ。健康状態によっては病気になる可能性もあり注意したい。

【4.吸血時の対処法】
 ディートでも効果はあるようだが、塩(ナメクジのように溶けるらしい)も効果がある。触るのが嫌な場合は、手袋を使って引き離すか、ファイヤー攻撃(火を近づける。火傷や衣類への炎症に注意)がよいかも知れない。
 取れたら、水で流す(塩素の効いた水道水が望ましい)。
 その上で、抗ヒスタミン軟膏を塗る。具体的には、新レスタミン軟膏(興和さんの薬)などが該当するらしいが、購入する場合は、念の為、薬剤師さんに確認のこと。


【5.そもそも気温何度からヒルは活動を始めるのか?】
 1.に記した報告書では、10℃以上とされている。秋はそれ以下7℃でも確認されている(86ページ)。
 尚、気温との関係については、ヤマビル研究会のHPが詳しい。

ヤマビル研究会へのリンク

 それと神奈川県の
ヤマビルの生理・生態に関する調査研究
も参考になる。血を吸われている動物を特定するためのDNA分析結果も載っている(34ページ)。


【6.でぇ、どうするの?】
 ウネウネを見るとトリハダレベルの人は、多いと言われている地域には、活動時期に近寄らないのが一番。
 私は、毛虫が嫌いなので6月(北海道は7月上旬)は、最も危険な『退避を勧告します。入山は延期してください。』にしている。
 安全な方から、『十分注意してください。』『入山の是非を検討してください。』『入山の延期をお勧めします。』
『退避を勧告します。入山は延期してください。』としている(このレベルの表現は、外務省の危険情報を参考にしている)。
 肝心のヒルは?幸い、一度も大量に見てトリハダレベルに達したことがないので何とも言えないが、恐らく入梅の6月が最も危険な『退避を勧告します。入山は延期してください。』だと思う。

 時期以上に重要なのは場所だ。概ね、似た様な時期に似た様な場所に大量発生する傾向がある。場所については、ネットで検索しまくるしかないだろう。但し、多いとか少ないの表現は個人の感覚的なものなので注意が必要。1平方メートル当たり何匹って表現してくれると助かるけど、流石にそんなホームページは見たことがない。誰も数えたくないし。

 自然環境が適切に守られていれば、悪くとも『十分注意してください。』くらい済むと思うのだが。

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