色の薄い革のオーバーコートの手入れ(大洋製薬の白色ワセリンを使う)
革のジャケットの手入れをした。
ネットで、『革 オーバーコート 手入れ』で検索すると多くがヒットする。当店のクリームを使ってどうの、スプレーを使ってどうののパターンが多い。しかし、それらのクリームもスプレーも高い。
他には、ミンクオイル。ミンクオイルはブーツに使っているが、塗る面積を考えると予算が嵩む。
そこで、2chなどの書き込み見られるワセリンを使ってみることにした。
幸い、白色ワセリンは、昨年、家族が購入していた。銘柄は、大洋製薬の白色ワセリン500g、店頭での購入価格は930円。
対象は、購入以来手入れなしのそのまま(クリーニングは出したと思う)。写真(袖口)の通り色の薄いものだ。
元々、かなり硬い感じの革で、月日と共にますます硬くなり、現状では、姿勢が矯正されるような状態になっている。更に、一部が裂けそうな常態。早急に何か対策をしないと、ダメになってしまうレベルだと思う。
取り合えず、襟の裏、袖口の返しの部分の見えないところにワセリンを塗る。やはり、薄い色の状態ではなくなってしまうが仕方ない。2週間程度放置して見たところ、ワセリン塗布による革の劣化のようなものは、見られなかった。
そこで、思い切って、肩から背中にかけて塗ってみる。すり込むように塗っている。塗布の量は、薄い色の革なので色が付くくらい、具体的には塗り終わった後、多少ベトベトするくらい。
こんな感じに色の差が出る。写真の上側が、白色ワセリンを塗ったところ、下側は塗っていないところ。イメージ的には、塗布によって所謂”革らしい”色合いになった感じだ。塗布していないところは、相変わらずガチガチだが、塗った側は柔らかい。この柔らかさは買って間もない頃より柔らかいかも。
ここで一旦止めて様子を見ようと思ったが、気候の関係でワセリンの革への浸透に差が出て、変な色の差が出ると嫌だなと思い一気に全面に塗布した。
下の写真は、全面塗布から5日目。撮影条件の関係もあり、実際はもう少し色は濃い。この放置期間、追加のワセリンを塗らず、2日目から表面に光って見えるワセリンを伸ばして革へすり込むようにした。表面のワセリンは、十分に革へ浸透した。
見た目のイメージは、元々”こんな感じの色のもの”の感じだ。そして、柔らかい。息を吹き返した。これはいい。
革へ塗るクリームは、天然由来のものがよいの説もある。しかし、白色ワセリンは、100年以上の歴史もあり、人間の皮膚に使用して問題ないもの。
大洋製薬の白色ワセリンの効能・効果を見ると、『手足のヒビ、アカギレ、皮膚のあれ、その他皮膚の保護』とある。革に使って悪くはないだろう。今回、革に塗って、手までいい感じに。
イキナリ、お気に入りの革製品に塗るのは、勇気が必要だと思う。しかし、何もしなければ1日1日と痛む。おまけに今年は乾燥日が続く。劣化を抑えるために、思い切って塗ってよかったと思う。
※2012年1月4日追記
ワセリン塗布後、約1年が過ぎた。
これをまとめたのが、次のブログ。
色の薄い革のオーバーコートの手入れ(大洋製薬の白色ワセリンを使う) その2 約1年後の状態
| 固定リンク
「修理とDIY」カテゴリの記事
- トラックボール(ロジテック)のボタンが壊れたのでDIYで修理(マウスに応用可)(2014.01.12)
- 蛍光灯の交換 30w、32w、40w、今年は全て日立(2013.12.30)
- 棒状の蛍光灯(FL10N)と点灯管(FG−7EL)の交換(2013.05.28)
- AC式ヘッジトリマ マキタ MUH-3051が自爆(ACコードの切断)し修理(2013.05.23)
- 家の修理(DIY) 玄関を厚さ20mmのヒノキの板でフローリング(2013.05.20)
コメント