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2011年4月15日 (金)

起動時、hal.dllがない⇒bootcfg /rebuild⇒Windowsの再インストール⇒いつの間にかBIOS認識せず⇒原因は、シーゲート(SEGATE)のファームウエア問題によるHDDロック⇒FT232RLでロック解除⇒ファイル読み出し成功

 長文なので、本ブログの要約を最初に書く。
 本ブログは、起動時、hal.dllがない⇒bootcfg /rebuild⇒Windowsの再インストール⇒いつの間にかBIOS認識せず⇒原因は、シーゲート(SEGATE)のファームウエア問題によるHDDロック⇒FT232RLでロック解除⇒ファイルの読み出し成功を記したものである。
 尚、ブログの【3.大まかな手法】以降を実施した場合、メーカの保障は無くなる。本ブログの通りに作業を行って何が起こっても当方は全く責任をもてません(誤記があるかも知れない)。あくまで、作業を行った人自身の責任である。 
 また、有償、無償を問わず、作業を代行する意思もありません。

 先ず、それは、意外なところから始まった。

【1.初期症状】
 午前中は、普通に使用。午後、再起動すると、起動時に「hal.dll」がないと表示。
 ネットで調べると、Windowsではこの表示はよくある話らしい?(私は経験がない)ので、WindowsのCD-ROMから起動して回復コンソールを使って修復。bootcfg /rebuildを試みた。
 しかし、復帰せず。Windowsの再インストールを行った。再インストールには、何段階かあるので、被害が少ない順に、システムそのまま、クイックフォーマット、フォーマットの順で試したが、復活できない。
 ダメ元で、もう一度、再インストールをここ見る。すると、ドライブがないと表示(?_?)。
 BIOSを見ると、確かにBIOSにCドライブがない。

【2.BISOが認識しない理由を調べる】
 ネットで検索すると、SATAでBIOSが認識しない場合は、接続を確認せよとかマザーボードのボタン電池を抜いて30分待って起動とか......一応、双方試したがやはり認識しない。
 検索結果の3ページ目くらいだったか、シーゲート(SEGATE)のドライブのファームウエア不具合のページが目に飛び込んだ。
 シーゲート関連で検索を進めると、ある年のHDDにファームウエアの問題があることが分かった。HDDを外すと、案の定、不具合対象モデルだった。
 所謂HDDのロック状態。

110408

 Barracuda 7200.11
 ST3500320AS
 Firmware:SD15

【3.大まかな手法】
 ネットで調べるとパソコンからHDDのシリアル端子にコマンドを送れば、復活できることは分かった。
 シリアルピンの位置は、写真で左から電源ケーブル、信号ケーブル、そしてシリアル(4ピン)になる。
110413
 パソコン搭載時は、シリアルには何も刺さっていない。

 シリアル信号をパソコンから送るには、千石電商発売の9-KEと言うケーブル(USB-携帯で携帯側のコネクタを改造する)、秋月電子通商販売中のUSBシリアル変換モジュールFT232RLなどを使った手法が紹介されている。
 私の保有するBarracuda 7200.11、ST3500320ASは、秋月電子通商販売中のUSBシリアル変換モジュールFT232RLを使用して復活の実績がある。
 また、以前、このブログで紹介した書籍、中尾真治著の『キホンからはじめるPICマイコン』に紹介があり、何れはPICとFT232RLを接続して何かをやろうと考えていた。
 この2点の理由からFT232RLを選んだ。
 背景は付属のマニュアル
110413_2
 拡大
110413_3

【4.トルクスねじサイズT-6対応のドライバが必要】
 トルクスは頭がこんな感じ。
110413_5

 工具として、次のようなものを持っていた。
110413_4
 しかし、最小サイズがT9でHDDの基板を止めているネジより大きい。
 そこで、ホームセンターでT6サイズを探してみた。
 普通の形状のものもあったが、ビット交換式を選んだ。枝が400円、ビットが200円。普通の形状のものは500円程度だったので100円増しになるが、ビット交換で工具としての範囲が広がる。
 110413_6

 ビットの拡大
110413_7

 ぴったり合う!
110413_8

 T6(手前)とT9のサイズの違い
110413_11

 但し、選んだビットは超短モデルの19mm。枝の中に全体が入ってしまうので、枝の中に6mmのボール(小石でもいいだろう)を入れて高さ調整して使った。
 また、枝はどちらでもビットが取り付けられる(2箇所取り付けられる)。枝が長い状態で締めると必要以上の力が加わるので注意。最悪、ビットを破壊、ネジの頭を破壊につながる。
 
 締め付けトルクを管理したいならば、トルクドライバーもあるといいかも。但し、トルクドライバーはトルク校正していないとずれているときがあるので注意。今回は使わなかった。
 110413_9

【5.必要な道具】
 上記、3のFT232RL、4のトルクス以外に必要なものは、
① シーゲートのHDDを単独でON、OFF出来る電源。
② HDDとFT232RLを接続する為のケーブル。
③ FT232RLとパソコンを接続するUSBケーブル(USB-AとUSBミニB)
④  FT232RLのGNDと①の電源のGNDを接続するケーブル。

 電源は、私の場合は古いパソコンの電源(単体)を使った。内臓HDDをUSB機器にするHDDケースでもよいだろう。但し、後者の場合は、HDDのシリアル端子が隠れてしまうモデルだと使えないので要注意だと思う。シリアル端子は、HDDの電源端子、信号端子の隣に存在するのだ。
 HDDとFT232RLを接続する為のケーブルは、ICクリップ(グラバークリップ)がよい。狭いところをクリップしやすい。但し、外れやすい面もあるので注意。

 HDDのシリアル端子へICクリップを取り付けたところ。
 110413_10

 GND同士を接続するケーブルは、FT232RL側がICクリップ、電源側がワニ口を使った。電源側は黄色、黒、黒、赤の4ピンであるが、ワニ口を突っ込む形にした。

【6.接続の注意】
 HDDとFT232RLを接続は、
 ・FT232RLのTXD(1ピン)とHDDのRX(1番電源端子側)を接続
 ・FT232RLのRXD(5ピン)とHDDのTX(電源端子側から2番目)を接続。
 TXは送信、RXは受信なので、このように形で接続することになる。

【7.実際の手順】
 作業はこのHPを見て行った。
http://www.eels-bros.jp/%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96/seagate%EF%BC%88%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%88%EF%BC%89%E3%83%8F%E3%83%

 一応、紙に印刷した方が安心だと思う。何回も読むこと。手順に迷いがあるうちは始めない方がよい。Teratermなどのターミナル通信ソフトは、誤記訂正が出来ないので、読み間違いがないような環境で挑みたい。

 上記HPの補足と相違点などを若干追記したい。
① FT232RLが正しく、パソコンに接続されているかの確認方法
 シーゲートHDDを接続しない状態で、パソコンとFT232RLを接続したときに正しく接続されているか不安になる。理由は、Teraterm上でAとかBとか押しても何も表示されないからだ。
 そこで、FT232RLのTXDとRXDをICクリップなどので接続する。この状態で、TeratermからAを押せばAを表示するようになる。これは、自分で送信した信号を自分で受信する状態だ。これが出来ない状態では、HDD復旧作業は中止して、FT232RLのドライバのインストールなど確認した方がよいだろう。

②通信の確認
 通信の確認の中で、Ctrl+Zを押すとどうなるか?
 シーゲートHDD、FT232RL、パソコンを接続した状態で、上記HPでは、Ctrl+Zを押すと
 F3 T>
となっている。
 実際にやってみると、Ctrl+Zを押すタイミングが悪いと文字化け表示する。
 更に、F3 T>の後に、LED:000000CC~(以下省略、LED何某が3行表示)の表示が出る場合がある。
 何回やっても
F3 T>
だけ表示して終わりには至らなかった。
 結局、この後、HDDの電源を切る作業を行うので、Ctrl+Zを押して、F3 T>が表示して終わりにならなくともよいと判断した。LED云々の表示が出れば、配線は正しいはず。
 F3 T>の後に、LED:000000CC~の表示が出た。更に、LED云々の表示が出たことから、配線は間違えがないと解釈し、通信の確認とした。

③ 実際のログ
 上の①と②が確認できたら
 HDDの基板を外す。
110413_13

 これは基板のHDD側の面
110413_14

 HDDのモータを動かさないようにする為に、基板のモータの接点(3ピン)を隠す(=絶縁)必要がある。モバイラーズチケット(カード)を利用した。位置的には、こんな感じ。
110413_12

 他の接点もある(20ピン)。こちらは隠してはいけない。
110413_16

 ICクリップで示した2箇所のネジがある。ここは少し緩めに締める。他はしっかり締めてよい。少し緩める理由は、途中でカードを抜く必要があるから。
110413_15
 
 尚、基板を止めていたネジは、長いもの2本、短いもの4本ある。
 110413_17
 無くさないように注意したい。未確認だが、多分、M2サイズなので最悪プラスネジで代用してもよいかも。

 作業中のレイアウト写真。
110414
 こんな感じになる。

 次にコマンドを打ち込んだログを示す。
 110414_0936_teraterm

 作業手順を解説する。
 シーゲートのHDD電源を入れて、かつモータの絶縁をした状態でTeratermからコマンドを入れる。

F3 2>Z ←Zを入れたら15秒待つ。
Spin Down Complete
Elapsed Time 0.127msecs
F3 2>U ←Uを入れて待つ。

Spin Up Complete
Elapsed Time 7.073 secs
F3 2>/1 ←1を入れて待つ。

F3 1>N1 ←N1を入れて待つ。

F3 1>/T ←/Tを入れて待つ。

F3 T>i4,1,22 ←i4,1,22を入れて待つ。iは小文字。

F3 T>

 この段階でシーゲートのHDDの電源だけをOFFする。
 10秒待ったら、シーゲートのHDDの電源をONする。
 Ctrl+Zを入れる。

F3 T>m0,2,2,,,,,22 ←m0,2,2,,,,,22を入れて待つ。mは小文字。,,,,,の , は5つ。 

 これで、後は待つ。
 ログと作業時に見たHPとでは、m0,2,2,,,,,22を入れた後が異なる。User Partition Formatが、私は1回。HPの方は3回。えっと思ったが、結果的には問題なし。User Partition Formatと表示が出ても中身は消えないので何もしないで待つ。

F3 T>

が再び表示されたら作業は終了。全ての電源を落として、パソコンにシーゲートHDDを取り付ければよい。 

 基本的には、上記HPの通り作業を進めればよい。入力は何れも半角、アルファベットの大文字、小文字、カンマ(,)の数に注意すれば問題ないだろう。


【8.復活したら最初にやりたいこと】
 パソコンへ取り付け後、念のためBIOSで認識しているか?チェックしたい。認識していれば成功と思って間違えないだろう。
 ファームウエアの更新の前に、取りあえずコピーを取る。その方が安心・安全だ。ファームを更新しなくとも使い続けられる説もあるが、更新が無難だろう。

【9.どの程度ファイルを復活できたか?】
 ロック状態に陥ったドライブは、Cドライブ、Dドライブとして使用していた。
 Dドライブは主にデータ用に使っていた。これは、100%復活。目的は果たせた。

 では、Cドライブはどうだったか?【1.初期症状】に記した通り、Windowsの再インストールをシステムそのまま、クイックフォーマット、フォーマットの3段階で行っている。
 全く読み取れる状態にないと思っていたが、全てのフォルダを維持。ファームウエアのバグの影響だろうか?
 先ず、Documents and Settings以外、例えばWindowsやProgramなどはどうか?無事であった。WindowsやProgramが無事でもあまり嬉しくはないが、このようなCの直下にあるフォルダが生きていたので、直下に保存していたフォルダを救うことが出来た。
 次に肝心なDocuments and Settings内はどうか?All UsersとDefault Userは無事。個人フォルダは、『アクセスが拒否されました』と表示され読めなかった。
 そこで、フリーのファイル復元ソフト、DataRecoveryを使ってみた。全部ではないものの一部は救出できた。

【10.ファームウエアの更新】
 ファームウエアの更新方法が【7.実際の手順】で紹介したHPには記されていない。ファームは、次のリンクからダウンロードするのがお勧め。
http://wikiwiki.jp/buyhdd/?%A5%E1%A1%BC%A5%AB%A1%BC%C2%D0%B1%FE

 ファームウエアは、起動しているパソコンから更新するタイプと、CD-RにISOファイルを焼いて、CD-R起動して更新する2つの形式がある。ネット上、前者の例が発見出来なかったので、後者のCD-R起動式で更新した。
 ダウンロードしたファイルをCD-Rに焼いたら、パソコンの電源を落として、対象のシーゲートHDD以外のHDDを外す。
 CD-Rで起動したら(DOS起動)、ESCを押すとHDDのモデル選択画面が出る。私のST3500320ASは、A。あっと言う間に更新は終わり、キーを押せと表示が出るので、スペースキーを押すと、唐突に真っ暗に。
 外していた起動ドライブを取り付け再起動。無事にシーゲート復活。
 ネット上では、ロック解除すれば、ファームウエアを更新しなくともよいような話もあるが、気持ち悪いので私は更新しておいた。

【11.所感】
 ファイルは100%復活出来なかったものの満足度は100%に近い。
 今思えば、「hal.dllがない」表示が出た段階で、この問題はロックの前兆現象と認識出来ていれば、Windowsの再インストール作業は行わずDocuments and Settings内のフォルダも無事だったのではないかと思う。
シーゲート(SEGATE)のHDDは今後買う可能性はあるか?3~5年間は自粛かな。

【12.参考にしたHPのまとめ】
①作業中に見たHP
http://www.eels-bros.jp/%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96/seagate%EF%BC%88%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%88%EF%BC%89%E3%83%8F%E3%83%

②キットの紹介HP
自分はキットを買わなかったけど、記事は参考になった。
http://www.geocities.jp/nsoarer/SEAGATE_Lock_Release_Kit/SLRK-02U.htm

③総合的なHP
http://www19.atwiki.jp/seagatehack/

④秋月電子通商販売中のUSBシリアル変換モジュール、FT232RLのページ(通販のページ)
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-01977/

⑤FT232RLを動かすドライバのHP(FTDI社)
http://www.ftdichip.com/Drivers/VCP.htm

⑥ファーム(ここのリンクがお勧め)
http://wikiwiki.jp/buyhdd/?%A5%E1%A1%BC%A5%AB%A1%BC%C2%D0%B1%FE


 シーゲートHDDのロック解除手法を開示してくださった各位様。
 私のような素人にも出来る手法を開示していただきありがとうございました。
 熱い御礼を申しあげます。


※2014年6月3日追記
 FC2へ次のブログを追記。
ロック解除(ロッククリア)したシーゲート(SEAGATE)のHDDのその後、今度はPAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREAで再起動(ファームはSD1A)
 ご参考までに。

※2018年11月6日追記
 FC2へ次のブログを追記。
『Windows10のPC内蔵、東芝HDD(DT01ACA100、容量1T)のトラブル、「田」のグルグルにグリーンスクリーン登場、HDDロックではなかった』http://taikikaihou909.blog.fc2.com/blog-entry-6996.html
の【7】のところで、シーゲートのHDDの件を記載。
 実は、現在も使用を継続。
 『HDDロックで、シーゲートへの信頼を失ってしまったが、逆に今は「タフな奴」の評価に変わりつつある。』。シーゲートのHDD、格付けを引き上げ。
 ご参考に。

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