« 自家製豆餅(北海道産赤エンドウ豆を入れる) | トップページ | 本日の朝ご飯の写真 自家製餅の雑煮、カレーの残りなど »

2011年7月18日 (月)

カメラ・レンズ・用品関連 ハッセルブラッド2000FCボディとシャッター故障の修理&改造

 7月14日のブログで、ハッセルブラッドVシーズフィルムマガジンA12(1965年、72年、82年、90年、2003年)、C16(1973年) を記した。

 さて、今回は父のコレクションからハッセルブラッド2000FCについて記す。
 当時、このカメラを新品(正規品)で買ったとのこと。ボディ、フィルムマガジン、レンズ、プリズムメーターなど総額で、国産車を余裕で買える金額になったそうだ。そんなお金がうちあったこともあるんだ。
 しかし、このカメラ、現在中古では非常に安い。と言うかハッセルブラッドシリーズの中古価格が全般に安くなってしまったようだ。

 シャッター故障の修理と改造は、後半に記す。


【1.2000FC全般の話】
 ボディにフォーカルプレーンシャッターを内蔵し、レンズシャッターの無いFE系レンズ、レンズシャッター付きのCF系レンズ双方が使用出来る。
 シリアル番号から、ボディRS=1980年製、同時購入のマガジンはRH=1982年製であることが分かる。
 この組み合わせて、フィルムを巻き上げたときの感触やフォーカルプレーンシャッターを切ったときの感触、音は切れがあり、非常に好感が持てる。
 全体の仕上げも美しい。

① ボディ上部
 上から見るとこんな感じ。
 2000_img_7480

② ボディ右側
2000_img_7481
 マガジンの交換の際は、ボディ側とマガジン側の表示窓双方が白ないし赤になっていないといけない(この写真ではボディ側が赤、マガジンが白なので悪い例なので注意)。

 フィルム巻上げの為の折りたたみ式クランクがある。
2000_img_7491

 クランクを起こすとミラープログラムの切り替えスイッチ(説明書では、ミラープログラムディスクと記載)がある(クランクの軸部分)。
 セッティング2は、シャッターを切ると直ぐにミラーが戻る(FE系レンズのみ)。セッティング1は、シャッターを切った後ミラーアップのまま(レンズシャッター専用Vシリーズと同じ動作)。セッティング0は、ミラーロック、上がった状態で固定。
 FE系、CF系レンズを併用するならセッティング1にしておけば特に問題はないだろう。
 更に撮影後、ミラープログラムのスイッチを押しながらクランクを回すと2重露光を行うことが出来る。
 クランクの下のレバー状のものは、プリレリーズラッチ(説明書の表現)。マガジン側に押すとプレレリーズ状態になる。カメラの動きによるブレ防止になるらしい(説明書より)。

③ ボディ左側
2000_img_7482

 左下の四角いのは、電池ボックス。4SR44(酸化銀電池)か4LR44(マンガン電池)を1本使用する。推奨は後者。尚、シャッターが切られた状態で電池を入れておくと著しく消耗するので要注意。
 オプションの電池ボックス、シャッタースピードマルチプライヤー(43176)で、シャッター速度を60倍にするものがある。これを使うと、例えばカメラ側を1/60に設定で、実効シャッター速度が1秒になる。

 その上のレバーは、シャッタースピードリングの固定レバー。これをLにするとロックされ、不用意なシャッタースピードリングの回転を防ぐことが出来る。

④ ボディ前側
2000_img_7483

  写真右下が、レンズの脱離ボタン、左がシャッターボタン。
 ギザギザのあるリング状のものが、シャッタースピードリング。

⑤ シャッタースピードリング
2000_img_7488

 レンズシャッター内臓のCF系レンズを使うときは、このリングをCに合わせるとレンズシャッターが有効になる。このとき、③に記したシャッタースピードリングの固定レバーをLにするのが作法として望ましい。
 フォーカルプレーンを有効にするには、レンズ側のシャッタースピードリングをFに合わせ、ボディ側のシャッタースピードリングを500とかにすれば1/500でシャッターが切れる。1/2000~1秒。BはあるがTはない。
 FE系のレンズは、当然ボディ側のシャッタースピードリングでしかシャッター速度を切り替え出来ない。
 フォーカルプレーン時、X接点は1/90。レンズシャッター時は1/500。

⑥ フォーカシングスクリーン
2000_img_7486

 交換が出来るが、純正のまま?。

⑦ ボディ下側
2000_img_7484
 3/8インチ三脚ソケット付き三脚プレート。
 このプレートはクイックシューでもある。三脚側にはアダプタ(製品名:トライポッドクイックカップリング)を別途用意する必要があるけど。

⑧ フォーカルプレーンシャッターのカーテン
2000_img_7485

 説明書上、カーテンと表現しているが一般的には幕。説明書によれば、13/1000mmの薄いチタン製。
 また、説明書には、オプションのポラロイドフィルムマガジン80は、凸部があってこの幕を傷つけるので2000FCには使用禁止と記されている。

【2.修理&改造】
① 症状
 フィルムマガジンなしでは問題なくシャッターが切れるが、マガジンを取り付けるとシャッターが切れない。
 原因は、ボディのシャッター幕の下側にシリアル番号が記されているが、この下の付近にピンがある。このピンが悪さをしているのだ。
 このピンがどんな意味があるのかすっかり忘れてしまった(何処かのQAサイトで昔聞いたような)。
② 修理&改造手順
2000_img_7489
 このピンが無ければよい。例えば、ボディ側を分解してピンを外す。あるいは、ピンを切るなどが考えられる。分解はリスクが大きいし、ピンを切るは、旨く切れないと別の問題が生じそうな気がする。
 そこで、フィルムマガジン側にドリルで穴を開けることにした。穴を開けた場合、このボディは、この改造マガジン以外使えなくなるが、2000FCの使用頻度は高くないので問題はない。
 一方、マガジンは他のVシリーズボディに、そのまま使用できる。
 使ったドリルは、電動式ではなく手動式。使用した刃は直径1.5mmだったような気がする。但し、かなり前に行ったので記憶が怪しい。ピンの直径をドリルの直径を見比べながら刃のサイズを選定すべし。
2000_img_7490

※この修理&改造方法を行うとメーカ保証が受けられない可能性が高い。あくまで、自己責任で改造を行うこと。

【3.所感】
 最初のハッセルとして2000FCはお勧めできるか?私ならノーと言うだろう。
 最初は、定番の500シリーズがいいと思う。
 何故なら、フォーカルプレーンを使う理由が余り無い。撮影時はレンズを絞って使うことが多く、シャッター速度も遅くなる。ブレを考えるならフォーカルよりレンズシャッターが有利。ミラーアップ撮影すれば?これもフォーカルよりレンズシャッターが有利。

 ハッセルを実用機として買う前に心得ておくことがある。それは、ハッセルは中判としては小型軽量と言われるが、35mmに比べれば重い。
 ボディ+マガジンで700g程度、レンズは80mm標準で500g程度、250mmだと1kgの重量級、三脚も大型(5kg)が望ましい。ここまでザックリ7kg。レンズをもう一本で8kg。しっかりしたバッグは重いので最低+1kgで9kg。
 露出計、その他諸々で10kgは覚悟。
 レンズ1本で手持ち撮影ってのもおしゃれだけど。

2011年7月18日 Jenga記

私のブログ『カメラ・レンズ・用品の目次』へのリンク

|

« 自家製豆餅(北海道産赤エンドウ豆を入れる) | トップページ | 本日の朝ご飯の写真 自家製餅の雑煮、カレーの残りなど »

カメラ・レンズ・用品関連」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: カメラ・レンズ・用品関連 ハッセルブラッド2000FCボディとシャッター故障の修理&改造:

« 自家製豆餅(北海道産赤エンドウ豆を入れる) | トップページ | 本日の朝ご飯の写真 自家製餅の雑煮、カレーの残りなど »