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2011年12月 5日 (月)

登山用品 MSRウィスパーライトインターナショナルストーブ(ガソリン・灯油は本当に中長期縦走向きか?)

 MSRのウィスパーライトインターナショナルストーブを購入した。
 何年か前から欲しいと思っていた。

【1.価格の推移】
 MSRの製品は言うまでもなく輸入品だ。為替による価格変動を伴う。
 手元のカタログを見ると、2008年は、14,490円。2009年は、2%下落の14,175円。2010年は、15%下落の12,075円、2011年は9%下落の11,025円で毎年下がっている。2011年の価格は、2008年に対して24%も下がっている。
 加えて、今回お店のセールで10%引き、本体だけなら、1万円を切る価格で手に入るのだ。

 円高が進んでいるので来年なら更に安く手に入るのでは?
 確かにそうである。その可能性は否定出来ない。
 しかし、MSRのウィスパーライトインターナショナルストーブは来年モデルチェンジされ、インターナショナルからユニバーサルに変わるようだ。
 ユニバーサル化で、ガス缶対応、ゴトクがプレス部品に変わるようだ。ガス缶対応は魅力もあるが、売価上昇の可能性を否定出来ない。私的にはガス専用機も比較的軽量だからガスも使う場合は、ガス専用機を持ち出すだろうと言う考えもある。
 インターナショナルはカタログによれば20年、非常に枯れている。設計上のトラブルも出尽くしだろう。ユニバーサルはこれからだ。
 そう考えると、価格の面、安心の面から今が買いと判断した。

【2.ガス式と液体燃料式のストーブについて】
 液体燃料を利用するストーブは、プレヒートがあって面倒、煤がつくなどのデメリットがあってか不人気であるようだ。
 私自身は、ガソリンストーブの経験値としては、オプティマス8Rを使用していた。そのときの感覚から言うと、再点火が一番面倒に感じた。
 右がオプティマス8R。
Dvc00031
 消した直後なら余熱で、点火可能な場合もあるが、食事を終わった後、お茶を飲もうとなると100%プレヒートからの再スタートになる。
 これが嫌になり、使う機会が減ってしまった。
 煤については、確かに厄介であるが、使用後は軍手して紙で拭くなどすれば、それ程厄介ではない。
 また、煤が出るのは主にガソリンを使ったプレヒート中で、ガソリンではなくアルコールなどを使うと煤はある程度減った(8Rの場合)。
 プレヒート中に鍋を載せると煤で汚れる。故に載せないのが鉄則だ。
 もう1点は、本体の燃料タンクにガソリンを入れっぱなしにすると、微妙に気化したガソリンが漏れるようでガソリン臭くなる。それが嫌なので、毎回、ガソリンを抜いていた。タンクとタンクを毎回移し変えるのが面倒。

 では、MSRはこれらの点が改善されたモデルであるのか?タンクの移し変えは不要になったが、プレヒートは必要、煤は出るはずである(煤は下記の実機テストに記載)。
 SOTOのMUKAならプレヒート不要であるが、MSRはプレヒートの儀式必須である。
 煤は?少なくとも8R並みであろうと想像する。実使用は、下記に記す。

【3.何故、今更液体燃料ストーブか】
 ガソリンに加え、灯油が使えるからである。
 ホワイトガソリンは、2011年12月現在、アウトドア関連の店では、1L1000円以上している。
 灯油はどうか?18Lで1500円程度か?1Lで100円もしないのである。
 灯油を使えば、かなり燃料費を節約できるのだ。
 更に中長期の縦走登山に適しているとされているからである。

【4.1Lの水を沸かすのにどの程度の燃料が必要か?】(重量、体積)
 この計算は、短期ではなく4泊、5泊以上の中長期縦走利用を考えてのものである。

 実際は、環境(気温や使用する鍋の直径など)で左右されるが、1Lの水を沸騰させるのに必要な燃料の量を計算する。
 MSRのカタログによれば、600mlのホワイトガソリンで110分間燃焼、3.5分で沸騰(室温21℃)とされている。
 単純に計算すると、600/110×3.5≒19ml
 沸騰させるのに、19mlのホワイトガソリンを使うことになる。

 ガソリンは水より軽く、1Lで750g程度(比重0.75)。水は1ml=1gであるが、ガソリンは軽いのだ。
 従って、600mlのガソリンは、450g。450gのガソリンで、計算上31L程度の水を沸騰させることが出来る。
 1日5Lでも6日可能になる。
 600mlサイズの燃料ボトル(チャイルドロックなし)は、139g(2008年のカタログ値)。
 燃料の重量は、589g。
 器具を加えた、総重量は、919g。

 ではガスは?ジェットボイルなどヒートエクスチェンジャー搭載器を除けば、1Lの水を沸かすのに概ね20gのガスが必要とする。
 EPIのカタログによれば、230パワープラス缶で、ガス225g、総重量378g、500パワープラス缶で、ガス460g、総重量678g。
 230缶だと、水は、225/20=11L沸騰させることが出来る。500缶だと、23Lになる。
 230缶と500缶を合わせると、34L、1056g。器具、プリムスの世界最軽量のP114が51gなので、これを加算すると、総重量は1107g。
 
 長期になれば、ガソリン利用は軽量化にもつながるのだ。

 灯油は?
重さは?比重0.8なので、1Lは800g。50gほど重くなる。
 ガソリンと同様な計算をして見る。
 600/160×4.4=16.5ml
 沸騰させるのに、約17mlの灯油を使うことになる。

 従って、600mlの灯油は、480g。480gのガソリンで、計算上36L程度の水を沸騰させることが出来る。更に有利。
 600mlサイズの燃料ボトル(チャイルドロックなし)は、139g(2008年のカタログ値)。
 燃料の重量は、619g。
 器具を加えた、総重量は、949g。

 体積は?
 590mlの燃料ボトルは、直径73mm、高さ240mm、1004493mm3
 2つのガス缶の体積は?
 230は、高さ90mm(最大)、500は高さ150mm(最大)、直径は110mm(最大)。二つ合わせて、2280796mm3。
 体積比で2倍もの差になる。

 ストーブ含めた体積計算は省くが、燃料側で大きな差となっているので最悪でも同等か、MSR側が有利であろう。

 ヒートエクスチェンジャーは、MSRからも鍋に巻くタイプが売られている。カタログ上は25%向上。汎用性はあるが、MSRの鍋に合わせてあるので、直径が170mmから180mmが対象である。
 ネット上では、底面にヒートエクスチェンジャー付きの鍋+MSR鍋巻きで更なる効果の実験報告も見られる。
 何時しか試して見たいが、何時になることやら。

【5.写真】
 実測した重量も記すが、デジタル式ではなくアナログ式の料理用はかりでの計測。
① 箱
 111204

② メードインUSA
111204_2

③ パッケージの内容表記
 ウインドスクリーン、熱反射板(下へ敷く)なども含まれる。
111204_3

④ 裏面
111204_4

⑤ 箱を開ける
 付属の袋のMSRのロゴがど~んと。
 111204_5

⑥ 袋全体
111204_6

⑦ 本体
 実測280g。
111204_7

⑧ ウイック
 説明書上は、プライミング用の芯と表現している。
111204_8

⑨ 補修用小物
 ツール1個、Oリング1個、灯油用ジェット(Kの刻印が入っている、ガソリン用はIG)、ポンプ用オイル。
 実測、ビニール袋込み20g。
111204_9

⑩ 熱反射板
 アルミ。ストーブの下に敷いて使う。
 実測20g。
111204_10

⑪ ウインドスクリーン
 アルミ。ストーブを囲う。
 実測60g。
111204_11

⑫ 説明書
 111204_12

⑬ 日本語だけではない
111204_13

⑭ ポンプ
 金属を使われているが、多くはプラスチック。
 実測65g。
 本体と合わせて、345g。カタログ上は330g。
111204_14

⑮ ポンプ拡大
 ”respect fire” 尊敬火、敬意火。なるほど。
111204_15

⑯ 上から
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⑰ 燃料パイプ先端
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⑱ 燃料パイプをポンプへ挿したところ
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⑲ ミキサーチューブ周辺
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⑳ スノーピークのトレック900を載せる
 この鍋は、直径12cm。角にアールが付いているのでゴトクに当たる直径としては、11cmくらいか。座りが悪い。
 背が低く、直径が+1cmの13cm程度あれば、安定感は増す。
111204_20

【6.使って見る】
① 全体像
 燃料ボトルは一番小さいサイズの325ml、2008年のカタログでは79gと記載されているもの。
 中身は、ホワイトガソリン。
01_img_6660

② ガソリンをプライミングカップへ送る。
 ブログ上の写真では、ウイックが濡れているところが分からないかも。
02_img_6662

③ プレヒート
 風で煽られる。
 ガソリンを使うストーブの場合、このくらいの炎はよくあるレベル。
 説明書上では、サッカーボール程度の大きさと記載されている。
 ソロ用の狭いテント内では、絶対に使わない方がよいだろう。
03_img_6663

④ 最小状態
 ブログ上の写真では見えないかな?
 バーナーヘッド上を通過する燃料パイプ側に青い炎が見える。
04_img_6664

⑤ 真っ赤なバーナーヘッド
 REVO-3700でもここまでは見たことがない。
05_img_6666
 Img_6667

⑥ 沸騰
 MSRの鍋に近い直径17cmの鍋を使用。
 ある程度直径が大きい方が、ソロ用の細い鍋より効率がよい。
 多くのストーブは、ゴトクのサイズ程度がベスト。
Img_6668

⑦ 消化直後
 コントロールバブルを閉じて消えるまで待つ。
Img_6669

⑧ 清掃
06_img_6670
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⑨ 実測地
 気温11.5℃、水温14℃。
 1Lの水を直径17cmの鍋で沸騰したときに使った燃料の量は、20g(15ml)。この重さは、燃料ボトル全体の重量差で得ている。
 沸騰までにかかった時間は、6分24秒。
 上の写真の通り、熱反射板、ウインドスクリーンは使わなかった。
 燃料の使用量は、カタログ値よりよい結果となったが、時間的には遅かった。これは、狭い庭なので、少々遠慮して全開にしていなかった為、加えて、最初から最後まで鍋に蓋をしなかった為などが考えられる。

【7.所感】
① 気になったところ
 煤が思ったより付かなかった。
 思ったよりとは、オプティマス8Rに比べての話し。
 8Rは、箱の中にバーナーヘッドが入っていて上側以外は閉じた空間である。この為、煤の逃げ道がMSRのような開放型に比べ少ない。
 それに加え、今回、プレヒート時に風もあったので、煤が上手く飛んでくれたのだと思う。それにしても8Rはヘッドまわりの煤が酷かった。

 それと、もう一つ。
 コントロールバルブを閉じてもパイプ内にガソリンがある為、暫くは消えない。消えてから、燃料パイプを外したが、それでもパイプ内のガソリンが残っていた。外すときは注意したい。出来れば燃料タンクへ回収したい。
 更に、外すときといえば、燃料タンクからポンプを外すとき、高圧から減圧されるのでガソリンが霧状に飛び散るので、顔からなるべく遠ざけるか布などを被せて作業するのがよいだろう。

 ゴトクが硬い。バーナーヘッドまわりを回転させる構造であるが、止め位置当たりが結構力が必要。このあたりは大柄なアメリカ人向けって感じがする。
 私はペンチで少しいじって見た。硬いので簡単に曲がらない。

② 全体として
 このストーブに対して概ね満足している。
 お泊りキャンプは暖かくなるまで行う気はないが、低山などで利用して見たい。

 8Rは、それなりに癖を感じた。気温、タンク内のガソリンの量、プレヒート時間など変数が多かった。MSRは、ポンプ前提なので、変数が少ないことに期待したい。まぁ、この点は山で確認するしかない。


●私の登山関連のブログへのリンク
登山の目次

●2011年12月7日追記
 灯油利用についてまとめた。
登山用品 MSRウィスパーライトインターナショナルストーブ(ガソリン用から灯油用にジェットを交換、ジェットの孔の写真、灯油での燃焼など)

●2011年12月9日追記
 海外の通販サイトREIを偶然見る機会があった。
 そこでは、ウィスパーライトインターナショナルは、$89.95で売られている。
 今回、1万円を切る価格で入手。個人輸入よりお得かも。


  
 

 

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