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2011年12月 7日 (水)

登山用品 MSRウィスパーライトインターナショナルストーブ(ガソリン用から灯油用にジェットを交換、ジェットの孔の写真、灯油での燃焼など)

 12月5日記したブログ登山用品 MSRウィスパーライトインターナショナルストーブにおいて、ガソリン・灯油は本当に中長期縦走向きか?、オプティマス8Rとの簡単な比較、ガソリンによる燃焼テスト(気温、水温など条件明記)を記した。

 今回は、ガソリン用のジェットの「IG」から灯油用ジェットの「K」に交換し、燃焼テストを試みる。

【1.ジェットの交換】
 分解には特別な工具は不要で、付属のツールで対応可能とされている。

① プライミングカップ
 ピンセットの先が、最初に外すプライミングカップ。
111207_5

② プライミングカップを外す
 手で簡単に外れる。ペンチなどは不要。
111207_6

③ 分解を進める
 ミキサーチューブからジェネレータチューブごと外す。力は不要で簡単に外れる。
111207_7

④ ジェットを外す
 付属のツールを使う。回す方向は、反時計まわり(左だ。逆ネジではない)。
111207_8

⑤ 結構かたい
 強引な作業で、ジェネレータチューブの溶接部分を傷める可能性を否定出来ない。
 そこで、チューブ側を写真のようにバイスプライヤで固定した。
 これで簡単に外れる。
111207_9

⑥ ジェットを横から
 左からニードル、ガソリン用ジェットIG、灯油用ジェットK。
 写真では分からないが、それぞれのジェットの横に、IG、Kの刻印が打たれている。印刷ではないので、消えることは先ずないだろう。
 灯油用はまだ一度も燃焼に使っていないが、若干黒くなっていた。
111207_10

⑦ ジェットを上から
 左からニードル、ガソリン用ジェットIG、灯油用ジェットK。
111207_11

⑧ ジェットの孔の大きさを見る。
 ガソリン用と灯油用のジェットは、概観は刻印以外ほぼ同じに見える。
 燃料の性質による違いを対応させる為のジェットの違いは、孔である。
 
 ガソリン用ジェットIG
Ig

 灯油用ジェットK
K

 ガソリン用が灯油用より大きい。
 単純に考えれば、灯油のジェットは孔が細いので燃料の噴出量が少ないと言える。
 カタログ上は、600mlの燃料でホワイトガソリン110分、灯油160分の記載からもそう言えるかも知れない。

⑨ ニードルの大きさは?
 背景は定規。
 ニードルはジェットの孔を清掃するのに使用するものである。
 一番小さいメモリは、0.5mmである。
 ジェットの孔は、細いことが想像出来るだろう。
Photo

⑩ ジェネレータチューブのジェット保持部
 10時の位置付近がチューブとのつなぎ目。
Photo_2

⑪ ミキサーの内部
 1回だけガソリンで燃焼テストを行った。
 その後、ミキサー内部は掃除していないが、真鍮のピカピカが綺麗である。
 プレヒート時の煤は、内部まで余り回り込まないようだ。
 風などの条件で大きく変わる可能性も否定出来ないが。
Photo_3

【2.燃焼テスト】
 灯油は、暖房用ストーブに使う自宅在庫品である。
 尚、MSRウィスパーライトインターナショナルストーブの説明書によれば、『最適な性能を得るために、市販のホワイトガソリンを使用してください』と記載されている。
 理由として、ホワイトガソリン以外では、掃除の頻度が高まるとしている。
 また、これも説明書に書いてあるが、Kのジェットは、『灯油と軽油』に使用と記されている。カタログ上は、ガソリンと灯油になっているが、軽油の利用も可能とも取れる記載だ。但し、他モデルの説明書のコピペで修正漏れの可能性も否定出来ない。生命が危険な状態で軽油しかない場合は、自己責任で利用を試みてもよいかも知れない。
 
① 燃焼テスト開始
 燃料ボトルは、600mlサイズ。
Img_6673

② 余熱
 Img_6674

③ 真っ黒に!
 ホワイトガソリンより煤量が多い。
 Img_6675

④ 煮沸開始
 Img_6676

⑤ 中止
 上の写真の通り、よい火の状態ではない。
 3~4分後、炎の状態が不安定なので中止。
 庭ではなく、誰もいないキャップ場なら継続したかも知れない。
Img_6680

⑥ 本体下部の状態
 煤で真っ黒。
Img_6683

⑦ 分解して、煤を落として清掃
Img_6684

【3.灯油の利用について】
 2011年12月7日現在、灯油は、1Lで100円しない。
 一方、ホワイトガソリンは、近所のホームセンターで見ると1Lで1300円弱。4Lなら4000円弱で、灯油より遥かに高い。ホワイトガソリンではなく、車用なら、レギュラーなら1L140円台、ハイオク1L150円台でホワイトガソリンより安いが、添加物が入っているので、燃焼時毒性の発生が心配される(直ぐには影響がなくとも10年後とか)。
 説明書上で推奨しているホワイトガソリンは、言うまでもなく一番高い。

 今回、灯油による燃焼テストを見る限り、推奨と記載しているだけあって、ホワイトガソリンが、このストーブにはやはりベストであると感じた。
 ・安定した燃焼
 ・煤の少なさ
 ・加えて、灯油よりホワイトガソリンは比重が軽い(1Lで灯油800g、ガソリン750g程度、登山時は有利)。
 ・ライターで簡単に引火(灯油は今回マッチを使った)。
 ・ガソリンは灯油より速乾性があり。
 ・灯油は手に付くと何時までも臭い。
である。

 灯油の煤の多さ、不安定さは余熱の問題か?それは現時点では分からないが、ちょっとネットを検索して見た。
よくあるのが、『余熱が不足』。でも、どの程度?数値的表現がないと困る。

 偶然、次のようなQAを発見した。
灯油使用で燃焼中ジェットの出口に火が入ってしまい、まともに燃焼してくれないのQA
 
 私もジェットの中に火が回り込んでいるようなときもあった。

 このQAの中で、参考の動画を紹介している。
 動画は、無煙に見える。そして、綺麗な青い炎だ。
 この動画は、Kerocene08さんのもの。
 タイトルが『MSR Whisper Lite International』なので、英語圏の方?と思ったら、しっかり日本語字幕が出る。これは助かる。
 動画へのリンクは、これは、見るべし!ユーチューブの動画、灯油でも無煙!

 この動画を見る限り、私の灯油による燃焼テストが上手くいかなかった理由は、やはり余熱にあると感じた。私は、動画のように4分間も余熱していない。

 動画での手順を文書化すると、概ね次のようになる。
1.燃料タンクは無加圧=ポンピングなし。
2.プライミングカップにアルコールを注入に点火。
3.燃料コントロールバルブ開く。
4.アルコールで余熱を続け、アルコールがなくなったら追加(バーナーヘッドにも)。時に炎の高さ50cmくらいまで炎上。
5.スタートから3分30秒目程度で一旦バルブを閉じる。
6.4分目程度でポンピング、バルブ全開。

 ガソリン利用の人のHPで、似たような手法で使っている人がいた。
 素晴らしい手法だ。

 問題は、自分に4分間耐える根性があるか??(ホワイトガソリンは説明書上2分)。
 更に、灯油以外に燃料用アルコール(消毒用の方が山用にはよいかも)を持つ重量増し要素。
 しかし、燃料費は格段に抑えられるメリットは大きい。

 次の機会にアルコール余熱による燃焼テストを試みたいと思う。
 昼間のテストですっかり灯油に失望してしまい、ジェットをガソリン用に変えてしまった状況ではあるが。

●私の登山関連のブログへのリンク
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コメント

昔、ホエブスやラジウスを使う時は必ずアルコールで予熱したもんです。
コールマンくらいでしょう燃料で予熱していたのは。ところが燃料を出して予熱するのがかっこよく思える人たちがアルコール予熱と言う手順を省いてしまったために生の灯油を出して予熱させようとして煤で真っ黒にして文句を言っているのです。アルコールで予熱するのは当然です。いまさら、新発見みたいなこと言う方が間違っている、常識を知らないという事がばれてしまったのですよ。あなたは。反省してください。

投稿: tez2@l | 2012年4月25日 (水) 01時11分

 tez2@lさんのコメントありがとうございます。

 私は、あなたのように何でもご存知の神様ではありません。

 正規輸入品のMSRの日本語説明書では、灯油使用時の余熱方法についての記載はありません(昔は記載されていたかも知れませんが)。
 記載がない以上、MSRで灯油を使おうとして、うまくいかない人は私1人だけはないと思います。
 ひょっとすると、それは購入者の1000人に1人かも知れません。
 それでもそんな人の参考になればと思い、失敗事例を含めて記しています。

 まぁ、所詮、個人のブログ=個人の日記ですから。

投稿: Jenaga | 2012年4月25日 (水) 17時08分

こんばんわ (^^)
Optimus 00, 8R や Phoebus625 色々使って来ました
今はコンパクトさから MSR int’ を石油で使ってます
貴殿が紹介されてます様にケロシンの場合、発火点が高い為にノズルの穴の大きさを小さくして燃料が沢山出ない様にしてありますね
(多く出る様にすると蒸発潜熱も多くなり、気化燃料の温度が下がり燃え難くなります)
貴写真の赤い(黄色い)炎は余熱不足というか、ジェネレーターよりの付加熱量に対して燃料の出が多過ぎるのです
一度、燃料を絞って黄色い炎が小さくなってから再度バルブを少しずつ開けてみて下さい
MSRの場合、(ケロシンで)この調節が他のストーブに比べて神経質です
確かに灯油でプライミングすると真っ黒になりますが、これもまた楽しです
先の方が書かれていますが、アルコールでの余熱が最善とは私は思えません
00 や 8R の様に風防で覆われた構造や、ガソリンストーブの様に発火点の低い燃料ストーブ、はたまたジェネレーターの構造の違いもありますし、何よりも色んな燃料を持参することに私は賛成では無いです
私の経験では、ケロシンMSRの余熱の場合アルコールの量は 00 の倍くらい必要でした
貴サイトでの色々な実験を有難うございます
今後共情報を楽しみにしております

投稿: KeroKero | 2013年1月28日 (月) 22時01分

KeroKeroさん、コメントありがとうございます。

 灯油利用についての情報ありがとうございます。
 今現在も灯油には魅力を感じていますが、MSRではガソリン利用のみの状態です。
 やはり、”訓練”をしないといけませんね。

投稿: Jenga | 2013年1月29日 (火) 09時08分

はじめまして
20年くらい前に、私は、ウィスパーライトインターナショナル600を購入して、灯油燃焼を試してきましたが、灯油余熱で成功するときもあったり、失敗したりで、とてもフィールドに持ち出すのは難しいと思いました。その後、ポンプユニットを交換したり、シェーカージェットのジェネレーターに交換したりしました。余熱後のジェット清掃は、シェーカージェットになって楽になりましたが、それでも、灯油燃焼の成功率は半々くらいです。
その後、灯油専用のマナスルストーブを購入して、灯油で燃焼しましたが、マナスルは楽に灯油燃焼しました。やはり灯油は専用のストーブがいいようです。ということで、ウィスパーライトはホワイトガソリン専用にすることにしました。

投稿: 釣雨 | 2013年3月 3日 (日) 09時15分

釣雨さん、コメントありがとうございます。

 ご返事が遅くなりました。
 私はウィスパーライトインターナショナル以外で、灯油を使ったことがありません。
 しかし、父はエバニュー(東京) ECHO No.21(ラジウス?)でいとも簡単に点火させてします。
 おっしゃる通り、専用の方が実用性が高いのかも知れません。
 NO.21については、以前http://dougunogu.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-895e.html
に記しました。

/Jenga
 
 

投稿: Jenga | 2013年3月15日 (金) 11時47分

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