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2012年6月29日 (金)

登山用時計を考える プロトレックPRG-240かG-SHOCKライズマンGW-9200か、それともPRW-1000か? 店頭での購入と実機評価編(現物写真など)

 予算(2万円以下)と機能の関係からライズマンかプロトレック240に絞った。
 そこで、店頭で実際に操作性や表示を確認して購入することにした。
 インターフェースが重要なアイテムは、店頭確認が一番である。
 尚、断りがない限り、私自身が現物を確認した内容である。

 前編に相当する机上検討編へのリンクは、登山用時計を考える プロトレックPRG-240かG-SHOCKライズマンGW-9200か 机上検討編である。

【1.旧品の在庫がある】
 場所は、都内の某量販店。
 流石、ライズマンGW-9200もプロトレックPRG-240、その他のプロトレックも置いている。
 プロトレック240の隣に、古いモデルのPRW-1000が置いてある。
 ライズマン、240、1000の3モデルは、予算の範囲内でかつ同じ値付けだ。

 それなりに悩んで、2点に絞ったにも関わらず、第3の選択が登場してしまった。
 240は、電波時計ではないが1000は電波時計、ライズマンはコンパスがないが1000はコンパスあり。

 1000の説明書が読みたい。 
 そこで、パソコン売り場へ直行。こんなとき量販店はいい。
 しかし、ネットにつながるパソコンがなかなか見つからない。幸い、ソニーのアンドロイドタブレットが接続出来た。そこで、説明書NO.が2891であることが分かる。
 PDFファイルを見ようとすると、対応ソフトがインストールされていないので読めない(笑)。展示品なので仕方ないか。

 取り合えず、店内の座れる場所へ移動し、携帯のJIGブラウザでプロトレック1000のPDF説明書を読む。
 一番気にしていた、時刻と気圧傾向グラフが同時表示出来ないことが分かる。
 しかし、他にない過去30時間のグラフが表示出来る(現行モデルは何れも24時間以内)。加えて、コンパスのベアリング機能がないなどが分かった。
 コンパスはともかく、時刻と気圧傾向グラフの同時かつ常時表示を重視していたので、マイナスのイメージが大きい。


【2.手に取って実機確認】
① 手に持って(手袋しての操作含む)
 1000を見る。本体がデカイと感じる。その分、全体的に表示が大きい。
 気圧傾向グラフは、明らかにライズマン、240より大きい。やはり、時刻と気圧傾向グラフの同時かつ常時表示は出来ないものの(念の為店員さんにも確認)、このグラフの表示の大きさはプラス評価である。
 ライズマンのデザインは、軸を生かしたデザインで好きであるが、予想通り、気圧傾向グラフが3者の中で一番小さくマイナス評価。
 1000と240を同時に出してもらい。更にいじる。
 持ち込んだ手袋をして、操作してみる。モード切替レベルの操作では、優劣は特に感じない。

 しかし、ライトボタンの左隣にあるアジャストボタンが、240はライトボタンと同じ高さ、1000はライトボタンより低めになっている。
 オートライトOFFで使う予定なので、夜間や暗い場所ではライトボタンを押して時計を見ることが前提である。
 そうなると240は、うっかりアジャストボタンを押してしまう可能性を否定出来ない。
 240の時刻モードでのアジャストボタンは、表示が曜日+月日、年+月日、グラフ+月日に変わる程度であるが、計測モードでは補正モードに入るので意図しない補正が入ってしまいそうで気分的によくない。
 1000のボタンの高さを下げる配慮は、プラス評価とした。

② その他、デザイン
 240は、不要と思える凹凸が文字盤周辺にある。これは、机上検討時からマイナス評価。少々目障りだから。
 1000は、12時、3時、6時、9時の位置にヤスリのような滑り止め?箇所がある。これがヤスリとなって服を削りそうであるが、手に持って操作するときはプラスになるだろう。240にある凹凸も滑り止めかも。

③ 針式アナログコンパスで、帯磁の状態を見る。
 これも持ち込みである。
 この点は、240も1000も問題なさそうである。針が振られることはない。
 機械式時計の中には、帯磁しているものもある。私が山用に使っているダイバーウオッチもその一つ。針が振られるのだ。帯磁している時計に、コンパスは取り付けたくない。


【3.店頭評価のまとめ】
 ライズマンは、コンパスなし、気圧傾向グラフが小さめ。
 プロトレック240は、ライズマン、1000、3モデルの中で多機能であるが電波時計ではない。
 1000は、240のような細かな機能(日の出日の入りとかベアリングとか)はないが、電波時計あり、気圧傾向グラフの表示面積大。但し、気圧傾向グラフと時刻が同時かつ常時表示できない。そして、3モデルの中で一番体積的にデカイ。


【4.購入モデルは?】
 購入したのは、プロトレックPRW-1000である。
 重要視していた、時刻と気圧傾向グラフの同時かつ常時表示は出来ない。

 それでもこれを選んだ。その理由は、その表示面積の大きさだ。
 気圧傾向グラフの表示面積の大きさは、3モデルの中で最大。時刻の文字の大きさも最大。山中の様々な環境を考えると、総合的な見やすさの点からこのモデルの価値が高いと感じた。
 加えて、過去30時間(1日+6時間)の気圧傾向グラフ。実際にこの長さが山で実用的かは分からないが、日常生活の場において、この長さを生かして天気と気圧の関係を日頃から学習すれば、山中でもプラスにつながるだろう。

 そして、ベストセラーと言えるからである。2005年発売モデルが2012年にもある。これは多くの人に評価されての結果であろう。何より、トラブルが多いモデルであれば早々に市場から消える筈である。


【5.箱の写真】
① 外箱の上から
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② 外箱の横から
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③ 内箱の上から
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④ 内箱の中
 クッションあり。
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⑤ 添付の紙類
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 左から標準電波について、時計がとまったら、アンケート依頼、プレゼントキャンペーンの案内、取り扱い説明書。
 プレゼントキャンペーンは、2012年6月末まで。全プロトレックが対象になっている。


【6.購入後の実機評価】
① 設定
 ・電波時計有効
 ・12時間表示ではなく24時間表示。
 ・曜日ではなく日付表示。
 ・パワーセーブ有効。
 ・サマータイム無効(自然を重視)。
 ・オートバックライト無効(意図しない点灯は目障り)。
 ・操作音が消せない
  『ピッ』の電子音を消す機能がない。夜間、山小屋で雑魚寝をする場合は、要注意だ。
 とする。

② 概観写真
 ・左側面
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 ・右側面
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 ・裏蓋
 タイ製ではなく、日本製だった。これはサプライズ。タイの洪水の影響で日本生産になったのだろう。
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 ・ベルトのバックル
 バックルはタイ製。オールジャパンではない。
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 ・ベルトの材質は、PUR
 ベルトにPURと刻印。PURとは、ポリウレタンのこと。
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③ 表示が大きい=本体がデカイ。
 私自身の保有する時計では、直径、厚み、どちらも最も大きいので注意したい。当然ぶつける可能性が高い。
 実は、寸法に関しては、カシオのHP上で2通りの表現になっている(2012年6月中旬現在)。
 62.3×52.2×14.2mm/78gと62.3×52.2×16.8mmだ。厚みが14.2と16.8で2.6mmも違うのだ。どちらが正しいか?ノギスで実測する限り後者である(私が測ったものは、ほぼ17.0mm)。
 一部通販サイトで、14.2と表記している業者もあるので要注意だ。

 購入から1週間以上、散歩、買い物の範囲では、この厚さでも幸い軽微な接触含めぶつけたことはない。液晶周りのRが付いたデザインが幸いしているのかも知れないし、比較的大きい腕時計に慣れているからかも知れない。
 ※過去、薄型時計(厚さ10mm以内)から大きめかつ厚い時計に換えたとき、何度かぶつけた経験がある。小型のものから、イキナリこのサイズの時計は注意した方がいいかも知れない。

 ところで、偶然、登山家の竹内氏の話をネット上で見つけた。『PRW-1000は厚みが厚すぎ、手首の動きを妨げて邪魔になるので、首にぶら下げて高度計として使った』 http://sorryfull.blog8.fc2.com/blog-entry-1587.htmlより。
 私には、この言葉が、氏の言葉を正確に書いているのか判断出来ないが、例えば、体積の同じ時計が2つある。
 1つは、直径20mm、厚み40mm。もう一つは、直径80mm、厚み2.5mm。前者は、手首を90度に曲げてもぶつからない。後者は確実に手首の動きを阻害するだろう。
 手首を動かす範囲では、厚みより直径の方が、手首の動きに影響が大きいはずである。

 恐らく、竹内氏の話は、厚いのでぶつけることがあった、ザックに手を突っ込んでものを探すとき邪魔だった、あるいはロープを使ったとき邪魔(私はロープを使う登山をしないので何とも言えないが)くらいの意味ではないかと想像する。
 尤も私自身、現時点では、この時計を山で使用したことがないのでサプライズがあるかも知れない。

 ・時刻と文字寸法
  時刻の幅は14mm程度。
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 ・GMT(日本以外の時刻表示)
 上の時刻が現地、下が日本時間。
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 ・コンパス、時刻
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 ・気圧傾向グラフ、気圧、温度
 気圧傾向グラフの横軸は1メモリ2時間で30時間(240は24時間)、縦軸は1メモリ1hPaで8hPaまで。
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 気圧差グラフィックは、3時の位置が0で、±15hPa(それぞれ12時と6時の位置)まで表示。240などは±10hPaまで。この点も1000は表示範囲が広い。

 ・高度と時刻
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 ・バックライト点灯
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④ ベルト
 一番細いところで使うことになる。これは、交換必須かも。
 服の上からが前提なのか?それともデブ専用か?やたら、大きめのベルト。

 ベルト取り付け部にカバーが付いている。このカバーは、バネ棒の保持機能も兼ねている。
 故に、それなりの強度も必要となり、鉄製のプレス部品になっている。
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 そう、磁石に着く。これは、帯磁する可能性があることを意味している。
 ここで鉄製の部品を使うことで、カシオの内部において内臓のコンパスの精度に影響しないか?って議論にならなかったのだろうか?不思議だ。
 従って、ベルトに針式アナログコンパスを取り付ける際は、少々注意が必要かも知れない。初期段階ではよくても、経時変化でいつの間にか帯磁している可能性もありうる。
 それにしてもベルト取り付けまわりは一般的なデザインにして欲しいものだ。プロトレックの原型モデルATC―1100は、一般的デザインであった。ベルトの交換も市販品の中から自由に選べた。

⑤ アラームの音量が小さい。
 アラームは5つの時刻設定が出来る。指定時刻になれば、10秒鳴る(プロトレックの原型モデルATC―1100は20秒)。
 スヌーズがないので、6:00、6:01、6:02、6:03、6:04に鳴るように設定し、目覚ましとして使って見る。
 テント泊を想定し、腕につけて寝る。
 結果、鳴ったことに気づかず。
 腕時計のアラームは、全般的に爆音系ではないと思う。加えて、布団で消音効果発生。
 テント泊の寝袋の中では、寝ている状態では恐らく聞こえない。
 やはり、別に目覚ましも持ちたくないので、目覚ましはやはり携帯電話。

⑥ 操作性全般
 店頭で、手袋をしての操作確認済みなので基本的に問題なし。
 手袋と言っても、革の手袋なのでモコモコ系の手袋よりは操作性は上がる。

 コンパス、気圧計は、ボタン長押し機能がない。よって、どう押そうが単純計測になる。
 高度計は、ボタン長押しで高度記録モードに入る。
 先にも書いたが、補正を入れたりするアジャストボタンは、ライトボタンより低くなっているので、誤操作の可能性は低いと思う。

⑦ モード切替時の電子音の「ピッ」
 モード切り替え時、電子音の「ピッ」が鳴る。この音なしの設定は出来ない。240などは出来る。
 プロトレックの原型モデルATC―1100でも鳴った。しかし、モードが1周回ったときに電子音が「ピッ」ではない違う音で鳴った。1周回ったことを音で確認出来たのだ。
 1000ではそれがない。目視のみである。 音でのモード1周確認は、追加の部品が必要ではなくファーム上で完結するはずなので、1000にも搭載して欲しい機能であった。この点は、店頭確認時、気がそこまで回らなかった。
 ※2012年8月20日修正
  1000も1周回ったところで音は変わる。但し、ATC-1100よりも音の変化は小さい。


【7.総評】
 概ね満足している。
 こんな筈では~もない。
 ただ、1点何とかしたいと考えているのはベルトである。
 非常に腰が強いベルトなので、文字盤を天井に向けて置くと、時計本体が浮く。
 説明書に記載の充電方法では、ベルトを畳んで窓際に置くような感じになっているがこれが出来ない(^O^)。

 ベルト交換を行えば済む話であるが、このプロトレックは一般的な取り付けではないのでベルトの選択範囲が狭くなる。一部、ネットでナイロン製の引き通しタイプのベルト強引に取り付けている例もあるが、私的には好みの方法ではない。
 交換の容易は出来ているので、後日写真とともにブログにまとめる予定である。

 ところで、日に何回か気圧傾向グラフを観察して、実際のお天気との関係を見ている。
 電車に乗ると車内の密閉度の関係か、トンネルの影響か?それとも純粋に気象の変化か?分からないが、グラフのポイントが飛ぶことがある。 
120627_6
 継続観察していきたい。


※前編に相当する机上検討編へのリンクは、登山用時計を考える プロトレックPRG-240かG-SHOCKライズマンGW-9200か 机上検討編である。

※2012年7月2日追記
 純正のベルトに不満があったので交換した。
 これについて、プロトレック PRW-1000の自作ベルトへの交換に記載した。

※2014年8月9日追記
 プロトレックとプロ登山家の竹内洋岳氏について。
 現在発売中のTRANPIN vol.19(夏山縦走計画)のP105~P109に記事が掲載されている。
 氏がカシオから渡されたPRW-1000(アドバイザーとしての最初の機種)について次のような記載がある。
 『厚みがあるそれは、バックパックを背負うとき、ロープを使うとき、テントに入るとき、ことごとくひっかかり、結局腕から外した。ただし、高度計としては信用しはじめた』(『』内は転記)。

 このブログの中ほどに記した”手首の動きを妨げて邪魔”件が以前から気になっていたが、ようやく具体的に「引っかかる」が明確になった。
 私は、氏のような過酷な場へ行くことはない。基本お花畑テント泊。一応、購入以来どうであったかを記す。
① 背負うとき
 引っかかったことはない。
 左腕に時計、左腕から肩ベルトのパターンなら引っかからない。
② ロープ
 唯一テントを貼るときにロープを使うが、この程度の作業では引っかからない。軽量化で自在は外しているので、ロープは転がっている岩に結んでいる。
 岩登りは、経験がないので不明。
③ テントに入るとき
 引っかかったことはない。
 どんな状況下だと引っかかるのだろうか?
 
 違う世界での登山なので当然かも知れない。
 では全く引っかからないのか?
 当初の予想通り、ザックの奥の方の荷物を取り出すときに邪魔になる。
 私のテント泊用のザックは、完全な袋状なので底にあるものも上から取り出すしかない。ただ、底にあるものは歩行中に使わないもの。取り出すときはテント内。右手だけで探せば問題ないし、左手も使いたいときは時計を外せばよい。バックル1発で時計は外せる。これは次のブログに記載。
プロトレック PRW-1000の自作ベルトへの交換 より登山仕様に仕上げる

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