白ロムのまま自宅でWi-Fi専用器として使うスマホ選び~OSのアップデートも可能なhtc EVO3D ISW12HT(未使用品)を買う
ドコモのスマホArrowsV(F-04E)購入後、私専用ではなく家族のだれもが自由に使ってよいアンドロイド端末があってもよいかな~の流れで追加導入に踏み切る。
購入は、2013年2月中旬で彼是1ヶ月近くなる。記載の価格はこの時点のもの。
【1.予算】
第一候補は、スマホではなくタブレット。
しかし、ASUSのNEXUS7は2.5万円。10インチクラスだと更に値も張る。3月中にはドコモから条件付1万円モデルも発売される。
2013年3月上旬現在、2万円出すとWindows7のノートパソコンが購入できる。
お金を出すならWindowsパソコンの方が、手持ちの周辺機器の取り付けに制約が少ない、応用範囲も広いので私個人としては都合がよい。しかし、パソコンだと家族誰もが使える状態ではない。
そうは、やはり言っても1万円以下で何とかしたい。
更にWi-Fi専用と言っても自宅の無線LAN利用が前提。有料のWi-Fi利用は考えていない。
【2.1万円以下で可能な手段】
タブレットより画面は小さくなるが、価格的には安い白ロム・スマホを、白ロムのまま使う手があることを思い出した。例え、家の中での利用が前提でも、スマホサイズは使用時の姿勢の制約が少ない点もいい。
ネットで調べると1万円以下で、中古品、未使用品も多数ある。
ただ、白ロムのままスマホを使う話は、話として聞いたことはあるが、どんな制約があるのか?キャリアによって差があるのか?など購入前にクリアにしておきたい点は多い。
また、家族は、実質ドコモユーザーのみ(私のemobileもあるけど)。
ドコモの白ロムを買えば、何かあっても最悪SIMカードの差し替えって一時的な対処って手もある。最悪、家族揃ってドコモショップで騒ぐ手もある(かも)。
【3.Wi-Fi専用機として、どのキャリアのどの機種を選ぶか】
ネット上では、次のような話が散見される。
中古のスマホは購入後、キャリアの店(auショップとか)へ行ってお金を払ってロッククリア(ロック解除とも言う)が必要?ロッククリアは店によっては受け付けない?機種によって異なる?
う~ん、分かり難い。この対処法は、【5.購入前に店頭で確認すべきこと】にまとめる。
それでも機種によっては、購入後、自宅直行で無線LAN専用機として使えるものも現実存在するようだ。そんな端末が欲しい。
更に、フリーズや再起動が多い時間などトラブル対処の時間が長いものもメンテの時間がかかるし、ストレスになるのでお断りだ。
欲を言えば、OSのアップデートが可能だと嬉しい。
【4.白ロム選びのロジック】
① 中古か未使用品か?
程度のよい中古に当たればよいが、概観は綺麗でも実は行水経験があるかも知れない。それはなくともどんな使われ方をしたか分からないので、可能ならば未使用品がよい。バッテリーの劣化も気にしないで済む。
購入店にもよるが、未使用品だと保障期間が半年。中古品だと程度がよくても1ヶ月程度か。中には1週間ってのもある。この点からも未使用品の方が安心感が高い。
② ハードとトラブルの関係
現時点(2013年2月中旬)で手に入る未使用について”価格.COM”上でそのトラブルを調べた。
すると、概ねRAMが500MB以下のモデルは、再起動とかフリーズなどのトラブルが多いと感じた。
当然、RAMの容量が大きいモデル=比較的新しいモデルから選ぶことになり、それは価格も高くなることを意味する。
RAM1GB必須とする。
③ OSのアップデート
通常キャリアと契約をしていないと出来ないとされている。
それでも例外はあるようだ。
更に3に上げたロッククリア不要も求められる。
【5.購入前に店頭で確認すべきこと】
現実白ロム購入は初めてでもあったので、店頭で初めてであることを告げて、中古店のお兄様に次のことを確認することにした(購入時に実際に聞いた)。
Q1 この端末を、白ロムのまま自宅の無線LANで使いたい。その場合の制限されるのは、キャリアメールが出来ない、キャリアの回線を利用した通話が出来ない、キャリア専用のHPにアクセス出来ないだけか?
A1 答え、その通り。
Q2 この端末を、キャリアへ寄らず所謂ロッククリアを行わず、自宅の無線LAN専用で、スカイプ、メール、HP閲覧などに使いたい。可能か?
A2 答え、可能。
自宅で白ロムのままWi-Fi専用器として使いたい場合は、特定の端末を指定した上で、最低でも上記2点は確認すべきであろう。
尚、au端末は、通常ロッククリアが必須のようだ。その理由は、購入時に中古店からもらった書類に、『auの場合、別途キャリアショップにてロッククリア代「2100円」が発生いたします』と記載されていた(例外モデルの記載はない)。
購入後のトラブルを避ける為に、念入りに確認すべきである。
【6.ロジックをクリア出来るモデル htc EVO3D ISW12HT】
4の③は無理でも①未使用品、②ハードのトラブルが少ないRAM1GB搭載、そして5に上げたような、そんな都合のよいモデルは現実存在するのか?
存在した(笑)。
それが2011年秋冬モデルのhtc EVO3D ISW12HTだ。このモデルは、Auの2012年12月~2013年1月のカタログにも掲載されている。
スペックは、OSは2.3(正確には2.3.4)、CPUはMSM8660(デュアルコアの1.2G)、RAMは1GB、ストレージ4GB、TFT液晶4.3インチ、カメラは500万画素、重量171g、大きさ65×126×12.3mm。
付属のMicroSDカードは8G、予備のバッテリー付き。
但し、充電時に使うホルダーやACアダプタなし、防水なしではあるが、スペック的にも充分満足いくものである。
購入前に、【4.白ロム選びのロジック】に記載したように、入手可能な未使用品について、トラブルの内容の調査し(実際、列記した)、結果、最上位でトラブルが少なかったのがこのモデルでもあった。
実は、1万円以下、1G搭載のモデルは他になかった。500Mになれば多数存在するけど。2013年の春モデルが出揃えば、2012年の夏モデルも安くなり選択肢に入る可能性もある。
私は、今回、ISW12HTをスマホ中古店で、未使用品を1万円弱で入手した。
尚、ISW12HTはSIMカード不要なモデルである。auユーザーの場合、SIMカードの抜き差しで別モデルを使うって手段が取れないのがネックらしく、その分、価格も安いらしい。
【7.htc EVO3D ISW12HT】
先ず、お店のお兄様のおっしゃる通り、本当にロッククリアは不要であった。ISW12HTは、auのロッククリア例外モデルである。
購入後、キャリアへ寄らず、自宅の無線LANに合わせた設定を行い、HPの閲覧、Gメール、スカイプも可能。OSのアップデートも可能であった。
① 箱
② 箱記載の同梱物
中古、未使用新品購入の際は、ぜい確認したいところ。
③ 箱を開封
初期に貼ってある液晶の保護シートは、未使用品の証。
④ 3D写真対応のカメラ
中古カメラなどに興味がある人だと3Dカメラよりステレオカメラっ言った方が通りがいいかも。
⑤ 未使用品なのでバーコード付き
Jengaの影に一度見えているのが、バーコードラベル。如何にも未使用品。
⑥ 箱の中を並べる
⑦ 付属のバッテリーは2本
⑧ Nの下が8GのMicroSDカードが刺さっているところ。
国内メーカーだと2G付属が多い。見習って欲しいところだ。
⑨ 説明書類
⑩ 充電中の様子
充電は、ドコモのFOMA用充電器の先にFOMA-MicroUSB変換コネクタを取り付けて行っている(購入直後から現在も)。
ドコモのF-04E購入時に急速充電器を購入しているが、急速充電器は対応モデル、未対応モデルが存在する。これを使えば充電速度は速いだろうが、当然未対応なのでバッテリーの劣化が速いであろう。そんなこともあって、充電速度の遅いFOMA用を利用している。
「寝るときは電源を落として充電」のパターンの人なら、FOMA充電器でも問題なし。1時間しか寝ないって人には無理だけど。
⑪ 液晶保護シート
100円ショップで売られていたA4サイズのものを切って使う。
【8.白ロムのままOSのアップデート】
ネット上では、このモデルは、白ロムままOSのアップデートが可能と記載されている例が何件か見られた。
本当に可能か??
導入後、1ヶ月近く経過したのでアップデートを行う。
① Wi-Fi経由で入った案内
購入後、上のような案内が入った。イキナリアップデートしないのが私の主義なので暫くは放置しておいたけど。
何度もしつこいが、直接、間接含めauとの契約は一切なし。何らかの問い合わせもしていない。
Googleのアカウントは、この端末専用に設定している。他の端末のアカウントと共有はしていない。設定した予備のアドレスもauとは何ら関係ない。
それでもこのような情報が届く。キャリアとの契約は関係なく、情報だけは届くのだ。
しかし、案内だけで、実際にアップデートが途中で止まってしまう可能性を否定できない。
② 実際にアップデートを行って見る。
方法は、先ずは①の案内をタップすればよい。
自宅の無線LAN経由でアップデートを行う。
一連のスクリーンショット。
上のスクリーンショットを見ての通り、案内はauからではなくhtcから入っている。
以上を経て、何ら問題なく、アップデートは終了した。
※スクリーンショットは、『電源ボタンを押して即ホームボタンを押す』。ネット上には難しいの声も散見されるが、私はほぼ100発100中。
③ アップデートで変わったところ
ソフトウエアの番号(ビルド番号)が、1.09.970.2から1.09.970.5になった。
ベースバンドのバージョンは変わらず。
カーネルのバージョンは、タイムスタンプが2011年の9月9日から12月6日になっている。
auのHPには、アップデート情報として、アップデート開始日2011年10月7日http://www.au.kddi.com/seihin/ichiran/smartphone/up_date/isw12ht/、アップデート開始日2011年12月20日http://www.au.kddi.com/seihin/ichiran/smartphone/up_date/isw12ht/up_date_20111220.htmlが掲載されている。
前者は、アプリケーション等をインストールした際のセキュリティー強化、後者はWiMAXテザリングご利用時のスループット改善、Friend Stream (ウィジェット)、Peep (アプリ) 等のTwitter連携アプリの有効期限切れに伴う更新
(本アップデート未実施の場合、Twitter連携アプリは2012年1月1日以降ご利用出来ない) 、キーボードのキーピッチ修正と掲載されている。
今回、私が行ったアップデートは、タイムスタンプから推測すると後者分と思われる。
見た目とか操作性に変更はない感じだ。
実際、バージョンアップ前に突然の再起動とかフリーズなどの問題はなかった。アップ後は時間も浅いので何とも言えないが、恐らくは無いであろう。
OSを4.0にすることも可能らしいが、また暫く様子を見てから実施したい。
但し、趣味レベルでアンドロイドアプリの開発を行っているので、動作確認用に2.3レベルの端末も保管しておきたい気はする。
【9.操作性などの使用感】
主にアップデート前の話になる。
CPUが、クアッドコア1.5G、RAM2G搭載の2012年の冬モデルF-04Eと比較して、動作が遅いとかそんな感じは一切ない。切れ味のよいサクサクで気持ちがよい。
突然の再起動トラブルもない。ダウンロードしたアプリが固まるも今のところない。
やはり、このモデルを選んだのは、正解だったと思う。
付属の3Dのドライブゲームもスムーズだ。
Teeterって、ボールを穴に落とさないように運ぶゲームが気に入った。
家の1Fと2Fのやり取りで、スカイプフォン(ビデオ最高画質モード)も問題なし。
写真の画質については、ネット上でネガティブな評価も一部にあるが、私は、絶対的な画質を求めるときはEOS5Dmk2を使う。これ1台で”すべての人”以外なら先ず充分であろう。
居間や食卓においておいて、ちょっと撮影するなら充分だ。
それに、このモデルは3D写真も楽しめる。うちには、多くのカメラがあるがステレオカメラは1台もない。この点は、大きくプラス評価だ。
上の花の写真の3D版を掲載したかったが、パソコン上で縮小するアプリを現時点で入手していないので今回はお預けだ。
一番のサプライズは、起動時間であった。
条件にもよるが、10秒以下。余りの速さに最初に電源を入れたときは、壊れているのか?と思ったくらいだ。
国産モデルは、見習うべきであろう。比較的速いと言われるシャープのSH-02Eでも30秒弱だ。
F-04Eは50秒弱。
操作性では概ね文句はないが、1点気に入らないところは電源をOFFする際、認証画面からOFFが出来ず、ホームに入ってからOFFが可能になる。メイン器のF-04Eでは、認証画面でOFFや機内モード設定などが出来る。
【10.未使用品って何?】
新品ではない未使用品ってどんなもの?非常に気になったので店頭で聞いてみた。
購入した店では、新品を扱うお店から直接引き上げたものと説明を受けた。
私が購入したものは、購入した店とは違う店の印が押された購入日記載済みのauの保証書が添付されていた。
「どうしても売り上げとして計上したい」とか、「ノルマを達成できました」、あるいは「購入した人の気が変わってその場で別モデルにしたい」とかなどの事情があるのだろうと勝手な想像をする。
勿論、他の可能性もある。
【11.所感】
総じて、この端末の満足度は高い。
これまでスマホに興味を感じなかった一部家族も使うようになり、家庭内のITレベルの平均値が上がったような気がする。
※2013年10月31日追記
HTCは、よい製品を出していると思っている。
昨日、次のような記事(紙新聞)を読んだ。
2013年10月30日付け日経新聞朝刊によれば、『韓国サムスン電子の台湾法人がアルバイトを使ってインターネットにHTCの商品を中傷する書き込みをさせていたことが発覚、台湾の公平交易委員会はサムスンに日
本円換算で約3300万円の罰金を科した』と掲載している。
汚い手を使わず正しい商道を守って欲しいものだ。
※2013年12月6日追記
日経新聞2013年12月5日付け朝刊によれば、HTCがノキア(フィンランド)の特許を侵害しているとして、イギリスの高等裁判所が6日から端末の販売禁止としたようだ。HTCは上訴。疑いを晴らせ!頑張れHTC!
※2014年2月26日追記
日経新聞電子版
テクノロジー > 新技術 & 科学 > MWC2014 > 記事
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2502G_V20C14A2000000/
より。
HTCは、スペイン・バルセロナで開催のモバイル展示会「Mobile WorldCongress 2014」で、大量のスマホを接続し、スパコン並みの処理能力を実現する技術「Power To Give」を発表した。
アイディア的には地球外生命体探しのSETIプロジェクトに近いけど、様々な科学技術を対象にしているのでその応用範囲は広い。
記事では、アプリは、「Google Play」(ストア?)経由(提供開始時期は不明)。当初はアンドロイドのHTC端末のみでスタート。充電器につないで無線LAN経由で処理能力を提供するようだ。
記事から想像するに、無線LAN経由でのサービス提供なので白ロムにも期待が持てる。
肝心のアプリについては、2014年2月26日午前8時50分現在、Googleストアで、Power To Giveあるいはhtcで検索しても見つからず。記事にもアプリの公開時期の記載はない。
※2014年3月21日追記
白ロムのまま自宅でWi-Fi専用器として使うauのqwertyキー付きスマホ、レグザフォーンIS11T(未使用品)を買う、プリインの表計算アプリの三角関数の動作確認
FC2へ上の記事を掲載。
※2014年4月12日追記
2014/4/3付日本経済新聞朝刊『インド最高裁 サムスン会長に出廷命令』によれば、コンサルタント会社と金銭トラブル。サムソン電子会長に地裁へ出廷命令、従わない場合は拘束と記されていれる。
どちらに否があるのか分らないけど、正しい商道を!
※2014年6月17日追記
2014/6/17付日本経済新聞朝刊『サムスン旧型スマホ、米の輸入禁止確定アップルと紛争』によれば、韓国サムスン電子のスマホなどの旧型製品に対する米国輸入の禁止措置が確定した。
ただ、初期のころのスマホが対象で、新製品には影響がない。また、アメリカ国内の流通在庫分についての扱いは記されていない。また、賠償金も記されていない。
これは、真似した方が得って結果だ(賠償金にもよるが)。
アップル創業者の故スティーブ・ジョブズが、サムスンを「コピーキャット(物まね屋)」と罵ったらしいが、言われても仕方なしだろう。
尚、対象の特許は、画面のタッチ操作とヘッドホン差し込み口に関連した2件の技術と記されている。
※2014年7月14日追記
今日現在、2014/7/14 7:00 日本経済新聞電子版に『[FT]サムスン、中国の工場で新たな児童労働疑惑』が掲載されている。FTとはイギリスのフィナンシャルタイムズ誌のこと。
詳細は省くが、ニューヨークに拠点を置く労働者保護団体チャイナ・レイバー・ウオッチが隠密調査で発覚。
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コメント
非常に参考になりました.
ありがとうございます.
投稿: 白ロム購入検討中 | 2013年7月 6日 (土) 01時04分
同じ機種をヤフオクで落札しました。
参考にしてWi-Fiのみで運用の予定です。
投稿: yone3 | 2013年8月28日 (水) 01時57分