2013年5月20日付け朝日新聞朝刊社説 『生活保護改正 弊害が出ないか心配だ』を読んでの感想/口頭申請で受給なんて異常
2013年5月20日付け朝日新聞朝刊社説 『生活保護改正 弊害が出ないか心配だ』を読んでの感想。
以下感想。
社説では、2008年に生活保護の口頭申請を認めたが、今回の改正案、収入、資産を記した書類を提出することでハードルを上げようとしている。水際作戦で餓死者が出て行政をバッシング。不毛な繰り返しを見たくないとしている。
正直驚いた。
口頭申請で、生活保護を受けられるなんて。
社説としては、その異常な状態を断ち切ることを暗に反対としていると思える。
2013年3月6日、朝日新聞朝刊(大阪版)に大阪府在住で、母41歳、長女14歳、長男11歳の生活保護家庭で月29万円の生活保護費で苦しいの記事を掲載しただけのことはある(3月7日付けJ-CASTニュースより)。
今朝の朝日新聞に掲載はないようだが、昨日のNHKニュースの報道によれば、歌舞伎町で飲食店を経営する韓国人の女が、生活保護費130万円余りをだまし取っていた事件がある。5年で売り上げ1億円の飲食店。売春まで斡旋していた疑いもあるとか。
「病気で働けず収入がない」などと、うその説明をして受給していたようだ。
全ての申請者が嘘つきとは言わない。
しかし、現実、このような不正受給者も存在する。
それを調査するのは行政だ。資料がなければ、1から10まで全て行政が調査。その作業は膨大だ。その人件費、経費も全て税金。
現在、社会保障・税番号制度、所謂マイナンバーの導入が検討されているが、それとの絡みはどうなるのか?
朝日新聞は、生活保護者だけ、社会保障・税番号制度の導入の対象外とせよと言いたいのか?それは差別であろう。
書類申請で生活保護制度が無くなる訳ではない。
それは過去も今回の改正でも変わらない。
現実、餓死の道を選ぶ選択もある。受給を受けない尊厳死の一つの手段だ。
親族に迷惑.....先日、息子から車をプレゼントされた女性が生活保護を受けていたことを知った(その女性は、裁判で生活保護の権利を得た)。そんなに金があるなら、一緒に生活するなりして欲しいものだ。
プレジデントhttp://president.jp/articles/-/9373に『東大卒独身男が20年続ける「豊かな無職生活」』って記事がある。家賃年収の100万で本人は満足した生活をしている。
月29万円で不足、年100万円で満足。家族か独身かの違いはあるが、その差は何なのか。
100円でコンビニのおにぎり1個買うか?100円でアジを1匹買って身は刺身、骨は出しにするのか?(昨晩うちで食べた真アジの刺身は1匹100円だ。昨晩に限らず、うちは後者)。
気の持ちよう、金を使い方で差は大きい。
かわいそう主義の時代を終わらせよう。無制限に歳出が増える。
それともマイナンバー制の導入に合わせ、例えば年収200万以下は不足分を税金から自動補填とか.....これなら申請も不要だ。
高所得な朝日新聞社員の負担は、増えるだろうが。
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